神力米無加圧槽しぼり(しずくとり)
純米吟醸 無濾過生原酒
福井県、舟木酒造合資会社。
日本酒シリーズに入るための最初の1本として
6月はじめに買ったのですが、
サッカー始まって本田の活躍により
先日石川県のお酒のほうを先に紹介しておりました。
デパ地下で、福井から蔵元が来て試飲販売してて
おいしかったからなんとなく買ってしまったのですが、
うちに帰ってから福井の郷土料理を調べて愕然。
へしこ・・・。
到底このお酒とはマリアージュしないでしょう。
もっと濃い純米酒とかを買うべきでした。
ま、しようがない。
へしこととのマリアージュは他の酒で楽しむとして
とりあえずこちらのお酒をご紹介。
神力米・・・明治10年ごろより戦前まで西日本で広く栽培されていた米。
特徴は、玄米は中粒、穂数が多く収穫性に優れている。
瞬く間に西日本全土に広がり、明治の末期には
全国水稲作付面積の5分の1を占めるほど一世を風靡した。
当時は他の品種と比べ抜群に優れていたことから、
神から賜ったと言い伝えられている。
酒造り用に生産されている現在のお米の多くは神力が祖。
戦後品種改良が重ねられ純系の多くは姿を消してゆき、
また早場米奨励金などの政策もあって
晩稲の神力を栽培する農家は減って行った。
平成8年ころから復活が試みられている。
無加圧槽しぼり・・・米がアルコール発酵してできたもろみを
酒かすと液体に分けるために絞る(上層)には
いくつか方法があるが、ひとつは、
槽(ふね)と呼ばれる昔ながらの機を使用する。
これは布でできた酒袋にもろみを詰めて
槽の中に敷き詰める。
通常プレスして絞るが、
「無加圧槽しぼり」ということはプレスをかけずに
自然にしたたり落ちる液体のみ集めたものでしょう。
無濾過・・・絞った液体を濾過機のフィルターや活性炭を通して
清澄する作業を一部または全部おこなわないもの。
生原酒・・・火入れも割り水も行っていない酒。
使用米:神力米100%
精米歩合:60%
日本酒度:+4
酸度:1.5
アミノ酸度:1.1
alc.:17.5%
酵母:蔵内保存酵母
色 白~透明 うっすらにごっている。
香 洋ナシ もも
味 洋ナシのような甘さ 酸中等度 苦味少し~中 旨み軽め
alc.高め
アフターフレーバー高い 余韻長め 複雑性中等度
甘辛度 最初は甘め、後からすっきり端麗辛口
アタックの甘みと余韻のドライ感が飲みやすさを生んでます。
が、原酒ってことでアルコールが高めなので
すぐに酔っ払っちゃいます。
これと比較するために、先に紹介した
天狗舞純米生原酒を買ったんですが、
甘みと酸味の対比が勉強になりました
福井県の日本酒で他に有名なのは
黒龍
梵
花垣
一本義
などなどです。