Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

お江戸ですし屋めぐり  鮨 水谷

2010-06-18 21:15:44 | Restaurant/Bar/Cafe
月曜日、しとしとと雨の降るなかランチに訪れましたのは、
タイヤ本で3つ星のこちら。


実は3月に一度予約を試みましたが、
その週末はお店の引っ越しでお休みと言われ断念。
その新しい店舗はなんと前回行った久兵衛のすぐ側でした。

前の晩も一緒だったMさんとともにエレベーターで9階へ。
店の門がまえを写真に撮ろうとしていたら、
若い職人さんが出て来て中に通してくれました。
11時30分開店の一番客でした。

10席ほどあるカウンターの中には、ニコリともしない眼光鋭い大将が。
噂どおりのオーラです。
私たちは大将を右横から見る位置の席に通されました。
他にカップル×1とお一人様×2~3いましたね。

冷酒を頼むと1合瓶のの賀茂鶴大吟醸とバカラのグラス登場。

少しつまんでから握ってもらうことに。

ツマは茗荷。
鰈の身とえんがわ、ゴロンと大きめに切られた煮アワビ登場。

ここは魚の名前とか言ってくれません。
なに鰈かなー聞こうかなーと
グズグズしているうちにタイミングを逸する。
まあ時期的にマコガレイかなあ・・・と自己解決

ここから握ってもらうことに。

小肌   (酢つよめ)
イカ
マグロ赤身
中トロ
ほっき貝 (塩気が強め)
赤貝
ホタテ?平貝? (大きい貝柱)
小柱軍艦
車海老  (エビが冷たかった・・・冷蔵庫から今出したみたいな)
シマアジ (これはうまかった)
シャコ  (ツメが甘すぎてシャコ自体の味があまりしない)
ウニ   (函館って書いた板ウニ)
穴子(ツメ)
玉子   (おぼろが入ってふわふわジュワッ)

いきなり小肌からって、はじめてのパターンでしたね。
イカもなにか聞きたかったけど、
ま、常識的に考えてスミイカかなと自己解決。

余計なこと聞いて冷たくあしらわれたら、
そのあとの寿司が不味くなるかもしれないのでね

シャリは酸味と言うよりは塩気の方が立っていたかな。
やや固めのシャリがほろっと崩れる感じはさすが。
前日のお店のようなねっとり感はあまりない。

こちらのお寿司はこちらなりのバランスで成り立っているんだなと
素人ながらに思いました。
が、前日のインパクトが強すぎたせいか、
なるほどこういうのもあるのね、くらいの印象に止まってしまいました。
店に行く順番を間違えたかもしれません。
でも予約の関係上仕方がない。

気になったのは握り方。
先にシャリの量を決めて軽く形成してからネタと一緒に握るのではなく
適当にシャリをネタにのせて握ってみて多すぎたシャリをオケに戻す。
これもありなのか。
でも結構しょっちゅうシャリを戻すので
「・・・・・」な感じは否めない。

この店についてもよく話題に上るのは「ホスピタリティ」。
大将はニコリともしないし
魚の名前はいってくれないし、
別の女性客がトイレに立ったら、
ちょっと怒ってるのかなみたいな口調で
「突き当たり!」とかぶっきらぼうに言うし、
シャコ食べてたあたりで2本目のお酒がなくなったら
「どうしますか」とか聞かないで自動的にあがりが出てきて
人によっては「もう帰れってか!?」とか思っちゃうのかもな~
などなど、
まあいろいろ書かれているだけのことはあるなって感じでしたが、
魚の名前を言わないのも
そもそもそんなの分からない人が来るような店じゃないと考えれば
全然気にならないし、
大将は彼なりの接客をしているような気もしないでもない。

帰りにエレベーターホールでMさんが
「写真撮っちゃダメなんですね」ってきいたら
お弟子さんの若い人が
「あ~ネットとかに載せないならまあいいんですけど」って。
うん・・・まあ分かる気がする。
お金を払ってわざわざ来てくれた人に提供した
空間だったり食器だったりお寿司だったりするのに
ネットでばばばーっと平面的に流されていくのが
なんとなく面白くない気持ちなのかもしれない。
でも、
どこだったか他のお寿司屋さんに行ったときに
「どうぞ撮ってください。お客様に出したものはお客様のものですから。」
って言われたことがあって、
それも納得。
他のお客さんがいやじゃない範囲でならね。
ま、いろいろ考え方ありますよね。

いろいろ総合して、また行きたい店かというと、
まあしばらくは行かなくてもいいかな。
さわ田のインパクトが楽しめるうちはそれを楽しんで
もう少しいろんなお寿司を味わって
「大人」になってからまた行きたいと思う店かもしれません、水谷は。

日曜ディナー やっと訪問 三軒茶屋の「のみ山」

2010-06-18 01:51:58 | Restaurant/Bar/Cafe
美術館のあと、三軒茶屋という未知のエリアへ。

結構前にワインの検索していたら、とあるブログにヒットし、
それが三軒茶屋にある
「のみ山」という小さなワインバーのオーナーさんのブログだと知り、
いつか行ってみたいと思っておりました。

上京するたびに行こうと思うのですが、
私の上京日にはだいたい
「貸切」とか「ワイン会」などとブログに書いてあり
行けずじまい・・・
この度ようやく訪れることができました。


ここで飲み友達のMさんと合流。
彼女はワイン受験の同級生で今回日本酒の一緒に受験します。
年齢も近く、価値観もわりと同じ方向だと思うので
一緒に飲んでいて楽しい人です。
私が「日本酒検定+銀座寿司の旅」について話すと
「私も行きたい!」と名乗りをあげた彼女は
日曜の朝に上京、午後に検定を受けて
6時に「のみ山」で待ち合わせていたのでした。

メニューを見て
マリアージュセットみたいなのがあって、
お料理4種類とそれぞれに合うワイン4つのセットだというので
それ頼んでみました。

最初の組み合わせは


スペインのすっきりした白ワインと魚介系、
タコとホタテのカルパッチョとマグロのづけにボッタルガを塗したもの。
暑い日にぴったり。

お次は、


ドイツの白とイチジク+クリームチーズ+白ゴマ
ドイツのシルヴァーナ種のうまさを実感。



鴨ロースとドイツのシューペートブルグンダー(赤)
まあ間違いない。

最後は、


仔牛の煮込みと南アフリカの赤ワイン。
南アのワイン、上品なガッツン系。うまい。
お肉の付け合せはアスパラ・ソバージュ。
フランスのお野菜でこの時期だけ出るものだそう。
香ばしくておいしい。
これだけ延々食べていられそうなおいしさ。

さてここからは食後のワインタイム。
この日は濃い目のワインがたくさん開いていました。
普段、地元のワインバーでは
お医者様好みのブルゴーニュを飲むことが多いので
こうガッツン系が並んでいるとある種の興奮を覚えます。


フランス・ローヌ地方のワイン。
果実味たっぷりだけど濃厚で力強い。
うまかったなあ。

そして、
ワールドカップ開幕ということで南アのワイン会をつい最近やったそうで、
たくさん抜栓してあった南アワインを次々頂きました。


どちらもうまかったー。
南アのワインをこんなに飲むことなんてなかったけど
結構おいしいです。

地元のワインバーって、ブルゴーニュとかボルドーとかに偏り気味で
新世界のワインをこんなに出していること無い。
こういうアウトロー的なワインバーが地元にあればいいのにな~。

のみ山さんはカウンターのみでオーナーさんが一人でやっています。
食べログの口コミなんかでは
そのホスピタリティ的な部分を疑問視する人もいるんですが、
全然気にならなかったです。
いろいろちゃんと教えてくださるし。
何でもおいしく食べれてどんなワインにも偏見なく臨めて、
たくさん飲んで気持ちよく酔っ払える人私のようなには
怖いもんありませんな

かえって、
日曜日でお客私たちだけなのに遅くまでお付き合いいただいて
感謝感謝。
Mさんとのトークも弾み、楽しい夜でした

ボストン美術館展 @ 森アートセンター

2010-06-18 01:17:15 | Art/Performance
蕎麦屋で一杯引っ掛けて気分よく向かいましたのは
六本木ヒルズ。
森美術館で開催中の「ボストン美術館展」を拝見しました。



1.多彩なる肖像画
2.宗教画の運命
3.オランダの室内
4.描かれた日常生活
5.風景画の系譜
6.モネの冒険
7.印象派の風景画
8.静物と近代絵画

といった構成でした。

写実や古典、宗教画から印象派、抽象画、
いろいろと見応えあります。
あんまり美術詳しくなくて、
でも見るのは好きなんですが、
見に行くたびに、
美術の歴史みたいなのとか宗教とかちゃんと勉強したいと思うのです。
宗教画ってやっぱりバイブルとか読んだほうが
絵も見応えあるのかしら・・・と。

この展示会で一番好きだったのは、
トマス・ゲインズボロというイギリスの肖像画家が描いた
「エドマンド・モートン・プレイデル婦人」

ネットから取った絵では分かりにくいですが、
金色に輝くドレスとレースの透明感が本当に綺麗で、
最後にもう一度見に戻ってしましました。

この日は日曜日だったこともあり相当込んでいて、
人気のある絵の前ではなかなか前に進まず、
やや寝不足気味だったことと
昼に酒を飲んだこともあいまって、
立ちながら眠って膝がガクッとなってしまうこと度々だったので
途中イスに座って10分ほど眠ってまた見て周りました

満喫満喫。