これはものすごい勢いで読んじゃいました。
すんごいのめり込んじゃって、
朝の通勤の地下鉄で降りる駅の3つ先まで行ってしまい、
あわてて戻ることもありました
今まで読んだ梨木作品の中で
一番のファンタジーです。
児童文学ファンタジー大賞なるものも獲ってます。
梨木さんは絵本とかも書いてるんです。
読んでみたい。
この「裏庭」と前に読んだ「りかさん」のハードカバーは
児童書のコーナーにあったし。
それだけに
「裏庭」はやや厚めな割にはかなり読みやすかったです。
まあ梨木作品にありがちな
植物とか、イギリスとか、お年寄りとか、
家族の系図とか絆とか、
不思議少女とその内的世界の成長とかがキーワードで、
「沼地のある・・・・・」のように
現実と不思議世界、2つの世界での出来事が
平行して書かれてある感じで。
方向性が同じなのに違う物語が書けて
しかもどれも面白いってすごいです。
っつか、作家さん的にはそんなの当たり前かな。
同じ方向性でもその物語特有のテーマもあって
この作品の場合は身近な人の死とか双子とか
親にかまわれない子供の内面とか
そして人間の内面を反映するものとしての庭。
少女が「裏庭」での大冒険を通して
精神的に成長する姿にどんどん引き込まれます