クルマのサスペンションと長いお付き合い

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ローブとオジェ 二人のセバスチャンの戦い

2013-02-20 12:44:18 | バランススロットル

WRCが開幕し、今年からVWがワークス参戦。
第1戦のモンテカルロラリーはセバスチャンローブが勝利し
第2戦のスウェーデンラリーはセバスチャンオジェが優勝。
VWは参戦2戦目にして勝利を手にしたことになる。
スウェーデンラリーで北欧ドライバー以外で勝利したことのあるのは
これまでローブのみだったのが、オジェで二人目となった(これもすごい事)。
スウェーデンラリーでの二人の戦いをテレビ中継で見た。
初日に出走順からか、オジェがリード。
結局このリードを保ちながら最後までゴールし、ローブの逆転はならなかったのだが
ローブのフルアタックの様子がコーナーごとに見られて面白かったのと、
今回勝利したオジェの走りの分析もなんとなくだが見えた。
第1戦のモンテカルロでは、ブッチギリに近いタイム差だったローブとオジェの関係が
今回のスウェーデンラリーでは逆転した。
モンテのコースは雪、アイスバーン、舗装とめまぐるしく変わり、コントロールが非常にむつかしい。
アベレージは道幅も狭く、コーナーが多数あって低い。
ここはベテランのローブが速くうまい。
VW初戦のオジェは、まず完走が第一として、おそらくフルアタックはせず
慎重に走らせて、ローブと争った印象は薄かった。
これに対してスウェーデンのコースは雪道でもアベレージが高い。
ゆるいコーナーの連続するところでのオジェの走らせ方は旋回中のスパイクピンのツメ跡が真横!
つまりコーナリングスピード優先の走らせ方である。
旋回姿勢の作り方も、「一瞬にして」と表現できる速さの「スパッ」、4つのラインで言えば♯4。
低ミュー路面必然の走りだが、ペースノート作りも含め、そう簡単ではない。
これに対してローブは外見ほとんど変わらなく見えるが、キチンと減速、合わせて旋回姿勢作り、
減速円と加速円を組み合わせた走らせ方、限りなく♯4に近いが、コーナーの一ヶ所に
最低スピードの切り替えがあるから♯1の要素を入れている。
そこを攻め立ててフルアタックするから、コーナーの立ち上がりでコースオフ寸前の姿が
何度も映し出されていた。
走らせ方の違いは見えても、二人のゴールタイムは正にシーソーゲーム。
タイム差はほとんどない。
そして軍配はオジェに。
見応え充分。この二人の戦いは楽しめた。



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2 コメント

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どちらが (横山)
2018-04-15 11:20:56
はじめまして、横山と申します。
自分で語るのも恥ずかしいのですが
NHKのBSでWRCを見始めたオタクです。

オジェとローブはどちらが速いのでしょうか?
全戦参加での二人の真剣勝負がみられなかったので
昔からとても気になっています。
コメントをいただければ幸いです
よろしくお願い致します。
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書き込みありがとうございます (くにまさ)
2018-04-16 21:40:42
数人しかいないと言われる、超の付く一流のラリードライバーは、30kmのSSを走ってタイム差3秒以内で争います。
誰が速いかなんてわかりません。同じマシン、同じコースを走ったとしても、出走順が違えば路面の違いでタイム差が生じます。
テレビで見ている人が、今のアタックは100%なのか、コントロールしているのかを見分けたりするのが面白いのではないでしょうか。
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