クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

気がつく?気がつかない?

2023-04-25 10:40:25 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
整備をお願いします。

運転練習用に最近手に入れたクルマがNBロードスター。
オーナーさんから、乗り出しの前に一通り整備しておきたい。
とメールがありました。

各部点検はもちろんのこと、気になる症状の項目が
・クラッチが重い
・MTの操作が重い、固い
・スロットル操作が微妙に引っかかる時がある(ごく僅かに開ける時)
⋯⋯原文のまま

クラッチが重い・・・
クラッチが重いは、クラッチディスクが摩耗して、クラッチカバーに
使われているダイヤフラムスプリングがコーン形状になって
重さを感じている可能性が一つ。
それか単純に強化クラッチに交換されているかもしれない。
他にペダル周りかレリーズベアリング周りの動きが渋くなって、
その重さがペダルに加わっているのかもしれません。

オーナーさんはこの中のどれかをおかしいと感じているのです。

ここがポイントで、不思議なことにクルマの操作系には重さの約束がある、
というのをほとんどの人が知っています。
つまり、これは正常ではないが分かるとも言えます。
人の道具を扱う本能!?とでも言えばいいのでしょうか。

MTの操作が重い・・・(シフトレバー操作)
これも同じで操作した時に何かおかしい!
しかし、このことに気がつく人と「乗りこなしてしまう」人がいます。

そこの境目はわかりませんが、気がつかない人でも正常なものと乗り比べれば、
その違いがわかるはずです。

スロットルが・・・
これについては、言われてみればそうだ!という人と。
知ってはいたけど時々だし、異常とは思っていなかった!
くらいの印象でとらえている人が多いかと。

でもそれが気になる人がいるんです。

クラッチが重いのは純正部品に、
スロットルとMTのシフトについてはオリジナルの"対策部品"があるので作業は簡単。

しかし⋯この"対策部品"は気がつく人向けのチューニングパーツ。

気がつかない人には無用の〇〇ということです。