クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

世界一乗り心地のいいロードスター その2

2020-11-03 18:12:39 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
世界一乗り心地のいいロードスターで遠出しました。

普段新幹線か空飛ぶ乗り物で移動する距離。

往路だけで一泊二日かけて移動なのと、新型肺炎のことを考えたら一人旅が気楽。

オープンボディーゆえの剛性の低さは致し方ないとして、
それならそのボディーを相手にして足回りを合わせ込んだらどうなるかやってみよう
というのが、今回の世界一乗り心地のいいロードスターチャレンジ。

そのチューニング途上でのお試しドライブというわけです。

直四エンジンの振動を緩和(吸収)するために柔らかいエンジンマウントが採用されています。

重いエンジンミッションがエンジンマウントを介して車体に載せられている状態なので、
タイヤに入力があると、まず車体が揺れてそのあとにエンジンミッションが揺れます。
同じバネ上に属しているのに、エンジンマウントのせいで同時に揺れてくれません。

それならばと試しにゴムマウント(エンジンマウント)を外して「リジットマウント」を試したことがあります。

車体とエンジンミッションが「バネ上重量」としてひとまとめになり、
タイミング遅れで揺れていたマスがなくなることから、ブルブルガタガタしていた忙しい揺れは
一気に解消してこんなにも穏やかな揺れ方になるのかとビックリした記憶があります。

反面ダッシュボードのネジが全て緩みそうな程のエンジンの振動と、それに伴ううるささとで試乗は10分が限界。

ヘルメットを被って乗る競技車としてなら我慢できるかもしれませんが、街乗りには向きません。

柔らかいエンジンマウントの恩恵を受けていることが再認識できたのと、
ロードスターのダンパーセッティングは
正攻法が通用しない(何度やってもしっくりこなかった)ことが分かりました。

ある意味チャレンジしがいがあるのですが、高得点の仕上がりはハナから望めない⋯

どこで終わりにするかです。