あんかけのロードノイズが異常なほどにうるさかったのはどうやらこのブッシュにも原因がありそうです。
静止状態でショックアブソーバーの取り付けボルトがブッシュセンターではなく下に下がっているのがわかります。
新品状態でも押し付けられれば変形するのですが、ロードノイズのけたたましさから考えて、
ブッシュが底付きしやすくなっていることが考えられます。
35GTRの車検証から前後の重量配分と荷重を見ると、車両重量は1750kg、
前前軸重は950kg、後後軸重は800kg。54.3%がフロント45.7%がリヤ。
フロントの左右輪それぞれの荷重はといえば、950➗2=475kg。
ここからバネ下重量を引くと、475ー60kg=415kgこれがバネ上荷重。
これをダンパー取り付け位置のレバー比で換算すると、415➗0.65=約640kg
これがロワーアームのショックマウントブッシュにかかっている荷重です。
例えれば軽トラック一台分相当の荷重が小さなブッシュにかかりっぱなしになっているわけです。
ひとっ走りした後に、揉まれてやわらくなっているブッシュをギューっと640kgで押さえつけて、一晩かあるいは一週間寝かす。
こんなことを繰り返せば、やがて変形したままになります。
今回のクルマはおよそ八年が経過しているのでそろそろの感じは否めません。
ブッシュのヘタリ分で数ミリ車高が下がっています。
元の状態にするにはブッシュ交換。
しかしブッシュ単品では手に入らないので、アームごと。