クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

営業バン2 ついでにカングー

2017-07-13 08:10:50 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
ダンパーメーカーの人と会いました。
席に着くなり、クニさんこの本面白いよ〜‼︎と営業バンⅡを手にした設計の人がニコニコ。

ダンパーメーカーの人には心臓によくないことが書いてあります⋯⋯と手渡す時に一応断っておいたのですが。

書いてある通〜〜り、着目点はオイルシールだけじゃないんだよな・・・

みんな読んだ?と打ち合わせの席にいる人に向かっていうと、全員首を横に振って、いやっ‼︎
買いなさいよ、この本いいこと書いてあるから・・・押してくれました。

専門分野の人に読んでもらえるのは嬉しいですね。



ダンパー話のついでに・・・

ずっと気になっていたカングーの「快適さ」の謎解きが少しできました。



カングーの純正ダンパーはスペインKYB製。

*減衰値は標準的な数値(減衰値が快適さの元ではあるものの大きな特徴はなし)

*ガス圧が掛かっていないオイルショック(乗り心地がまろやか)

*リバウンドスプリングが入っている(背の高いクルマなのにロールの張り感がある)

*ダンパーのボディー部にコイルばね(渦巻きばね)が使われている(ダンパーの応答性につながる)

*フローティングタイプのチェックバルブが使われている(通過油量を多くでき、車高保持に影響する)

*ピストン部にもコイルバネが使われている(伸び側減衰値を高速域までコントロールできる)

各部品の特徴はZFダンパーと同類。

ピッチングのそぶりもないカングーのフラットライド・・・そうだったのかの仕掛けでした。