クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ニュートンブレーキ本と四輪の書

2017-06-17 10:01:44 | NEWTON BRAKE
自動車を「速く走らせること」が上手い運転だと思い込んでいる人がたくさんいます。
この理屈で行けばゆっくりしか走らせられないドライバーは⋯⋯下手。

その人の考え方の元になっているものが何かによるのでしょうが、
速さに結びつくものがドライビングテクニックだと短絡的に考えている人ほど、
運転の基本とか初心者向けの運転教本には目を向けようとしません。

クルマを走らせることなんてワケなくできる自分はとっくに初心者ではないし、
知識も含めて運転上級者だからさらに上を目指す話でなければ聞く意味がない⋯⋯
おそらくですけどそんな人がニュートンブレーキ本を手にするとガッカリだったり薄いと思ったりするのでしょうか。

免許取り立ての娘に一言で伝える運転のコツは?と聞かれて「ブレーキをかけ始めたら踏力を一定にしたままクルマを止めること」
この一言でその娘さん、今では友達に安心ドライバーと思われています。

なので「踏力一定ブレーキ」と書いたチラシ一枚でもよかったですが、
何のことだか分からないといけないので、説明を加えてニュートンブレーキ本にしたのです。

踏力一定ブレーキの「項目」だけで60数ページ書いた訳ですから、ある意味「読みで」があります。

最近「ぶ厚い」四輪の書が出たので、本の厚さで文句を言う人はいないと思うのですが⋯⋯本の厚さ違いで運転のうまさに差が出るなら
それはそれで面白い話題になるような気がします。

17歳でF1ドライバーになった彼は数千ページのドラテク本を読破した・・・か?

ニュートンブレーキ本で運転を組み立てるか、四輪の書を熟読してから運転を組み立てるか⋯⋯⋯
どちらの本も自分の「好み」では無いと分かったら「野生」に戻るしかありません。

つまり理屈ではなく本能で走らせる⋯⋯これも悪い方法ではありません。
冗談ではなく相手は物理現象の塊なので、痛かったりドキドキするかもしれませんが、
思い込みなど全く通用しないことを知れば、そのうち力が抜けてクルマとの一体感を感じられるようになります。

どっちつかずが一番中途半端、「学ぶ」か「吠える」か⋯⋯です。