クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

浅間火山耐久レース 2016 

2016-05-20 21:35:07 | イベントレポート
もう先週になりますが、浅間火山耐久レースの第1戦がありました。

我チームは一台6人のドライバーでエントリー。

天気は晴れ、路面はドライ、参加台数14台。

参加車両を見渡してみるとビビオ率が去年よりも高そうです。

その中に、初めて見る力の入った改造車が・・・塗りたての外装を見る限りおそらく今回がシェークダウン。

と思っていたら我々がエントリーしているオープンクラスのもう一台の参加車両がこのクルマ。

ホンダトゥデイの4WD。

まともに走られたら勝ち目なんかありません。

しかしこのクルマ、朝のウオームアップ走行に出て行く時から、後ろの方からカチャカチャと金属音が・・・

案の定、レースがスタートすると脚は壊れるはエンジンは不調になるはでピットインを繰り返し、修理と走るのとで大忙し。

改造車について回る初期トラブルとかのそれです。

レースはスタートして何分も経たないうちに、パドックで見ている我々の目の前で転倒、
そのすぐ後ろのクルマも慌ててハンドルを切ったものだから土手に乗り上げ、一瞬腹が見えところに次のクルマが真横からゴン。

幸いなことにスタート直後だったので修理の時間はたっぷり、転倒車も、ゴンの車両もやがて復帰。最後まで走ってゴールしていました。

いつになく、路面の荒れ方がひどい、とファーストドライバーから報告があったので、次のドライバーから、クルマを壊さない走法をお願いした。

するとどうだろう、当然ながらタイムは遅く、抜かすよりも抜かれることの方が多いのだが、皆ラッップタイムのバラツキが少ないのだ。

路面を見極める、クルマに聞く、自分の技量の中で走らせる・・・「速く走らせる」を外した途端、全員手の内でクルマをコントロールしているように見えました。

走り終えて、ヘルメットを取った時の顔つきからして、いつもの他のやつをやっつけてやったぜ・・・ではなく、
こんなひどい路面をと思いつつ、走行できるラインを見つけ、クルマのコントロールに集中した表情で、
もしかしたらこんなに軽く走らせただけでいいの?にも見えました。

これまでは「速く走らせる」を気持ちの真ん中に置いて運転を組み立てていたのに、速さは気にしなくていいと気持ちを切り替えたとたん、
これまでのよくわからなかった忙しさが消え失せ、景色の流れもゆっくり、周りの情報も冷静につかめる・・・クルマとの対話も手に取るように分かる・・・
でも速く走った感はあまりない・・・コレは新しい感覚だぞっ・・・と。

クルマを速く走らせることだけが面白いわけではありません、自在にクルマを操ることができればそれはそれで快感‼

「速く走らせる」と「うまく操るの」どちらを走りの真ん中に置くかです。

クラス1位。