クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ニュートンブレーキのすすめ 7

2014-09-18 21:28:19 | G-BOWL
特に制限のない広場で、「踏力一定ブレーキ」をトライするのはさして難しくありません。
ブレーキペダルを踏む右足に集中すれば、おそらく誰でもできるはずです。

むつかしいいのは、止まるべき目標地点に向かって踏力一定ブレーキを敢行する時です。
これまでニュートンブレーキなど全く意識して来なかった人にとって、途端に難しく感じます。

多くの人は、なんとなくは距離感をつかんではいるものの、目標地点に止まれるように、
減速途中で右足を動かして調整するのが当たり前になっているからです、
いわゆるつじつま合わせのブレーキング。

自分の得意とする距離に、あるいは慣れたブレーキ強さに持ち込んで、といったパターン化できそうな減速を普段使いにしている人もいます。

これでも特に不自由無く走ることができるのですが、自分流のブレーキングのパターンから外れた時の応用範囲が限られることから、
困ったことが起きる可能性が高いと言えます。
いわゆるとっさの時と言うやつです。

ブレーキング練習の時に助手席から観察していると、日常生活で使い慣れている最も頻度の高いブレーキはほとんどの人ができます。
じゃあ次は強目のブレーキを・・・

一回目で強めができる人は三人に一人・・・
強目のブレーキができた人に、今と同じ強さをもう一度やってみましょう、といって同じ強さで再現できる人は五人に一人。

強いブレーキができた人に、次は一番ソフトタッチのブレーキをお願いします。
これをサラッとできる人は五人に一人。
多くの人が日常的に使い慣れているブレーキの掛け方に頼り切っているのが伺えます。

少ない人では、「日常の掛け方」が一つと、それよりも「強いであろうブレーキ」の二種類のブレーキングパターン。

この時の「強いブレーキ」はコントロールされたものでは無く、強く踏み切れていない場合もあれば、不必要に強すぎたりする・・・
役に立つものかどうかその時になって見なければ分からない。

三種類のブレーキの持ち主は、日常の掛け方に「普通」と「やや強め」があって、もう一つ控えの強いやつが加わって三種類!

練習会で見かけるパターンはおよそこんな感じです。

ブレーキの献立でがこれだけしかないとなると・・・

続く。