今週の「オイコノミア」(Eテレ 又吉直樹×経済学)で、本の価格を経済学で語っていた。
それを観ながら本の流通のことを考えた。過去に、わたしがある出版社の応募に原稿用紙30枚書いて優秀賞をもらえたことがあった。「団塊の主張」という本で、何篇かの作品が1冊の本になったものだ。殿の事を書いて賞金10万円もらえたが、表彰式のために東京へ行って飛行機代とお土産で殆ど使ってしまった。ここで10万円の行方の事はどうでもいいのだった。
本が出ると書店にどのように並ぶか見たくなる。ところが、田舎の本屋には並ばないのか、どこへ行っても扱っていない。それで、東京へ行った時に、八重洲ブックセンターへ寄った。大きな本屋にはあるだろうと思ったからだ。店員に聞くとパソコンを覗き「はい、あります。」と、言って案内してくれた。やはり東京だなあと感心しながらついて行くと、案内された場所にはなかった。平積みなどおこがましい。沢山の平積みの本の台の下にある引き出しを引いた。その中にあったのだ。まるで、人目に触れないようにしてあるようだった。
その時思った。本というのは、簡単に出版社を作っても流通に乗せてもらえないのだと。また、物を書くということはなかなかの事なので、ブログを書くこととは大違いである。人にお金を払わせて読んでもらうのだから、自分でお金を払ってカラオケを歌うのとは訳が違う。何のことだ。
とにかく、本を売ることの大変さを知りつつ、又吉さんの233万部売れているということのすごさ。図書館へ行ったら、65人ほどリクエストの順番がついていたので諦めた。