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【米「トリプル安」現出の非常事態でQE4間近か?】リスク投資手仕舞い、「戻り地獄」ダメージを最小化せよ③

2018-02-03 00:01:12 | アメリカ

前回からの続き)

 前回、わたしたちの虎の子である年金基金が「戻り地獄」(私的造語:アベノミクス[円安誘導]中に買われたリスク資産―――外貨や外債や株式の円換算額が、資産バブルの崩壊で暴落し、巨額の含み損を発生させること)のダメージを最小化するためには米市場の今後の成り行きを予想して動くことが重要と書きました。で、そのアメリカは・・・4度目のQE(米FRBによる量的緩和策)に踏み出す以外にない(?)わけです・・・

 QE4は必然―――このあたりは本ブログで何度も指摘しているところなので詳細は省略しますが、やはりコレしかないだろうな、とあらためて強く感じさせる出来事がありました。それは先月30日の米金融マーケットの値動きです・・・

 この日、S&P500種が前日比1.1%安、ダウ平均は同1.4%安などと、米主要株価指数がすべて大きく下がりました。ここで興味深いのは金利です。一般的に株価下落は「リスクオフ」ということで米国債に資金が流れてその価格が上昇(利回りは低下)となるものですが(?)、このときは何と?債券価格まで下落し、米長期金利は前日比で一時4ベーシスポイント跳ねて2.73%に達しました(ってことは、株↓債券↓ドル[1ドル108.96円→108.78円]↓のトリプル安じゃん!?)。その意味するところは・・・ここのところの株価急上昇で大いに利食ったはずの投資家のマネーですら米国債を消化し切れない―――米財政が十分にファイナンスされない―――ので金利が上がった、ということです。株長者でも不可能・・・って、じゃあ、いまのマーケット以外のいったい「誰」が「どうやって」アメリカを低金利でファイナンスするのか?・・・って答えは、「FRB」の「QE」・・・という名の中銀による「財政ファイナンス」しかあり得ないでしょう?

 そのQEの直前・直後でアメリカの株、債券などの価格や金利、為替は劇的に(?)変動するはずです。これ当然、上記年金基金の運用パフォーマンスに多大な影響を与えるところなので、次にこれらの個人予想を書いてみます。「↑:上昇、↓:低下」とすると、

 QE直前:株↓、債券↓、長期金利↑、ドル/円↓、原油↑、金↑

 QE直後:株↑、債券↑、長期金利↓、ドル/円↓、原油↑、金↑

といった感じかと・・・(???)

 QE直前の米マーケットはおそらく・・・どこかの新興国市場みたいな「トリプル安」(株安、債券安、通貨安=ドル安)に見舞われるのではないか。先述の事情からFRBは、本音ではQEはやりたくないので、当面は利上げ先送りとか、0.25%だけ政策金利を下げる、みたいな中途半端な?金融緩和でお茶を濁そうとする(?)でしょう・・・が、市場がこの程度では到底耐えられず、けっこう急速に?上記トリプル安状態が頻出し、ついに長期金利が、米住宅ローン層の昇天ラインとされる?「3%」を超えるに及んで、FRBはマーケットの動揺に引きずられるようにQEに突入する(というか突入させられる)ような気がします・・・?

 で、次にQE直後ですが・・・一転して株は反騰、債券価格も反発、いっぽうで長期金利は急降下するでしょう(?)。まあこれ、FRBが大量の米国債を買い支えるわけですから当然の現象です(?)。そしてドルですが・・・価値の希薄化が一層進む=インフレになるために、多くの外貨に対して急落するでしょう(?)。

 ここでの注目はドル/円です。上のように現在~QE直前(トリプル安発生!?)でも下落、そしてQE直後は暴落に近い?一段安、となれば・・・ドルは円に対してこの先、下がる一方となるのが自然の成り行きかと・・・?

続く

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