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【米軍事費、「アフガン」の「次」は「宇宙軍」?】やはり「アメリカはもう戦争ができない」②

2021-09-13 00:01:59 | アメリカ
前回からの続き)

 この「9.11」は、米同時多発テロから20年目の節目の日ということで、国内外のメディアがテロ犠牲者の追悼式の模様などを、いつもより多く配信しているところですが、前述のように、その報復として開始されたアメリカアフガニスタンにおける「テロとの戦い」に投入された2.26兆ドルものマネーは、実質的には米軍需セクター&米軍属を潤すものだった、と解釈するべきでしょう。

 で、そんな巨大な財政出動をともなった米アフガン軍事作戦がこのほど終わったわけです。その所期の目的(上記テロの報復?)がホントに果たせたのかどうかはともかく、上記の観点からすると、2001年からの20年間にわたってこれで食べてきた人々にとっては、この終戦が逆に危機となる可能性があります。つまり、兵器・武器メーカーにとってはアフガン作戦向けの発注がなくなる、米軍兵士にとってはアフガニスタンにかわる配属先がないのでリストラされる?みたいなこと。上記のように金額のスケールが大きかったので、このあたり、米関係者そして米経済全体に与えるインパクトもまた小さくないはず。となると・・・やはり必要でしょう、「次」が・・・

 ということもあって、たとえアフガン作戦が終わっても、これで潤ってきたセクターをいきなり干してしまうわけにもいかないでしょうから、アメリカの軍事支出は(増えることはあっても)減ることはなさそうです。実際、アフガン撤収を織り込んでいたと思われる2020年の米軍事費は約7800億ドルと金額ベースでは過去最大となっています(2位の中国(約2500億ドル)の3倍以上のスケール)。これ、かなりは「次」を想定したもの、すなわち・・・たとえば、こちらの記事に書いたクアッド(Quad:対中包囲網)の連携強化とか、「宇宙軍」(United States Space Force[USSF]、2019年創設!)の構築といったところに、これまでのアフガン向け戦費相当額などを充てていく、といった考えに基づいているものと思っています。

 とはいえ・・・アメリカは、本当は中国と戦争をする気はない(というより、最近ではこちらの記事に書いたことなどから、米中両国とも、絶対といってよいほど相手がコケたら自分も逝ってしまうので、戦争できない)し、まあ・・・火星人とかが地球に来襲したりしたらUSSFに頑張っていただくことになるのでしょうが、その可能性は・・・米中全面戦争よりはほんのちょっと高いかな、といった程度?でしょう。よって、この軍事支出で整備・展開された最新鋭の兵器・武器等は、幸いにも?実際には「火を吹く」(アフガンみたいに使われる)ことはなく、静かにたたずむだけ、ということになりそうです、毎日毎年、膨大なメンテナンスコスト等を発生させながら・・・

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