木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

極右だという認識なく極右を選ぶ

2012年12月20日 | Weblog

安倍政権により「壊憲」の危機。
最少の得票率で最大の議席を得ることのできる日本の小選挙区制度のマジックとはいえ、自・公・維新で380議席程の大量議席を獲得するとは・・・。
今回の選挙ばかりは、私は自・維新に投票した人を憎悪する気持だ。極右・新自由主義の政権で幸福になる者は誰もいない。
それはそれを推進する者達にとっても破滅しかもたらさない。
石原慎太郎にしてからが、「尖閣領有権問題で、中国との戦争も辞さない」なんて、何のメリットがあるというのか。「早く死んでくれ」と言いたい。「死もまた奉仕」という言葉がある。
「争点がはっきりしない」とか、「いろんな党があって、どこに投票したらいいのかわからない」という雰囲気に持って行くのがマスコミの常套手段だ。
争点ははっきりしていた。「原発をやめるのか」、「消費税増税していいのか」、「憲法を改悪して集団的自衛権を認めていいのか」。
自分でそれぐらいの事を考える頭がなければ一人前の人間とは言えない。自分の運命を邪悪な者共にゆだねてしまえばみじめな死が待っているだけだ。
投票に行けない物理的理由なくして棄権するということは自分の人生を放棄することでもある。
ましてや今回の選挙のような原発事故による放射能汚染の危険をこのまま放置していていいのか、真剣に考えるべきだし、危険な軍事輸送機オスプレイが日本全土でいつ落ちて来るかわからないほど米国に従属したままでいいのか、命がかかっている。
「憲法」というと、戦争放棄を誓った九条が変えられてしまう危機、の前に96条の改定が安倍極右政権で成立してしまうのではという危機がある。
「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会がこれを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない」という96条の条文の「三分の二以上」を「過半数」に改めると安倍は以前から主張している。
早稲田大の法学学術院教授の水島朝穂氏は、これは憲法の持つ権力のチェック機能を緩めろと主張しているのであって、これは立憲主義の否定であると。
そもそも権力者に対する統制を弱めて誰が幸福になるのか。権力者とはもともと自由や人権を侵したい願望を持つもので、96条を改定して幸福になるのは権力者だけだとも。
改定で真っ先に不幸になるはずの国民が今回、そうしたことをもくろむ政党を過大に支持したことになった。
私は今回「維新」が50以上の議席を得たことにも驚いている。マスコミがしょっちゅう取り上げ、主にテレビを情報源としている人達にこの政党が刷り込まれたのだろうが、本来ならこれは「未来の党」や社共に行くべき議席である。
「破滅の右傾化」がこんなに進んでいたとは。
しかし「維新」に投票した人に極右を選んだという自覚を持っている人がどれぐらいいるか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカによって中国潰しの... | トップ | 安倍政権は参院選勝利後に牙... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事