昨日はカルチャー講座「宮沢賢治」に行きました。
賢治の童話の中から『よく利く薬と偉い薬』
清夫は病気の母のために森にバラの実を採りに行った。バラの実は水に入れてそれを飲むとからだがすっきり。お母さんの身体の調子はよくなった。多分更年期症状ですね。これを聞いた大三と言う男が森に探しに行くが見つからない。大三は近頃頭はぼんやりし、息はあがるし、医者は食べ物を減らしなさいという。賢治の時代と言うかもっと前は「白米を腹いっぱい食べられるのが庶民の望み」だからビタミンB1不足の脚気になる人が多かった。副菜を適当に採れば脚気にはならないのだが、それはぜいたくというもの。
江戸時代、江戸へ奉公に出て脚気になっても田舎へ帰ると雑穀などの粗食により治ってしまう。だから「江戸病」と言われた。
大三はバラの実が見つからないので偽薬を作る。バラの実によく似たものができたのでそれを飲んだ大三はアプッと言って死んでしまった。るつぼの中に出来たのは昇こうという毒薬だった。
賢治は化学の知識も豊富でこんな童話も書いたのである。
『グスコーブドリの伝記』も地質や火山の知識があったからこそ書けた作品と言えるだろう。
ところで私は昭和8年に亡くなった賢治がそのあたりから急速に強まる「天皇制軍国主義」にどう向き合っただろうかと気になる。
「国柱会」と言う法華経系統の仏教系の宗教の熱心な信者であった賢治はどう考えただろうか。
これから後宗教界はこぞって「戦争協力」してしまうのであるから。
『グスコーブドリの伝記』も地質や火山の知識があったからこそ書けた作品と言えるだろう。
ところで私は昭和8年に亡くなった賢治がそのあたりから急速に強まる「天皇制軍国主義」にどう向き合っただろうかと気になる。
「国柱会」と言う法華経系統の仏教系の宗教の熱心な信者であった賢治はどう考えただろうか。
これから後宗教界はこぞって「戦争協力」してしまうのであるから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます