木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

母の大胆な資質を受け継いだ?山田監督とタモリ

2023年10月06日 | Weblog
月一回の医者通い。お薬をもらうために診療。
そのあと買い物にまわる。本当はスポーツクラブに行ってひと泳ぎしたいところだけど、この頃その元気がない。

小森香子さんと言う詩人で作家の人がいた。6月93歳で亡くなった。
私などは「青い空は青いままで子供らに伝えたい。あの夏の日に影まで燃え尽きた・・・」と言う小森さんが詞を付けた反原爆の歌でしっているだけだけど。
息子の文芸評論家小森陽一さんが母の思い出を書いている(新婦人新聞9月9日号)。
夫は共産党の活動家。彼女も党員で女性の地位向上のための活動をしていた。家をあけることが多かったが、「家のことは陽ちゃんにまかせるからね」と言って家事を仕込んでくれたので、両親の期待に応えるべく家事をしたという。素晴らしい。こうでなくちゃ。妹も同じだったが、残念ながら妹さんは登山事故で21歳でなくなってしまった。
家庭を持つといまだに女性にその負担がよけいかかるがそろそろ「真の男女平等」といきたい。得手不得手はあるから得意な方を受け持てばいい。
香子さんは60年安保闘争のデモに息子と参加して「これからは陽ちゃんは同志だからね」と対等に接してくれたという。親も教師もだが、子供に対等な気持ちで向き合わなければいけない。すると子供は実にそれにこたえるものだ。

さて私は最近知ったのだが、山田洋次監督のお母さんは監督が10代のころ、お父さんを捨てて他の男性のもとに走ったという。戦後満州から引き揚げてきて九州の村で過ごしていた一家だったが、大スキャンダルとして人々を驚かせたが、当時は嫌だったけど、年を取って母の気持ちがわかるようになったという。
90歳を超えた山田監督のお母さんだから、「青踏」とか「新しい女」とか明治末期から大正にかけての女性たちの運動に感化された一人ではなかったかと思う。
タモリのお母さんも事情は知らないが家を出て行ったという。
二人ともひとかどの人になっているから、母のこうした大胆な資質を受け継いでいる部分もあるのではないかと思う。

コメント
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