木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

上にいくほど無責任。日本の悪しき伝統

2023年08月15日 | Weblog
「羽鳥モーニングショー」はお盆なので「お墓・葬儀」の話題。
少子化と生活の現代化でお墓参りなどの行事を簡略化したり、どうやっていいかわからないという家族が増えているという。そこはよくしたもので、親戚縁者が世話を焼いてくれないところを業者がアドバイスしてくれる。それこそ値段ランクで自分ができる範囲で選べる。
我が家は先祖代々のお墓あります。今のところ私が掃除や世話をしていますが、あと10年もすれば無理。その時は共同墓地にしてもらうしかない。お寺もそういうことは考えているようで、後継者もいるのでその点は安心。
地域の中では大寺なので、廃寺になることは当面ない。地域には廃寺になっているところもある。
8月は中国大陸侵略から太平洋戦争に突き進み、原爆を投下されるという悲惨・無残の敗戦を振り返る番組が数多く放送されるが、今年のNHKは個々人がどうこの戦争に向き合ったかを残された日記などで追及するスタイルだった。
大本営報道部は国民の戦意が落ちないように苦心したが、結局、今でも「大本営発表」といえば「でたらめ」の代名詞になるほどかけはなれた戦況発表になってしまった。
始めるのは簡単だが、敗色が濃くなったときにどこで手を打つかが非常にむつかしい。みな「敗戦」の責任を取りたくないのだ。これは今でもあらゆる組織で見られる現象だが。
戦時中、直接メディアや国民に向き合うのは軍の報道部の報道官。本人の逡巡と組織、特に無責任と言う点では上に行くほどひどい。今に通じる。
「全滅」を「玉砕」としたり、「敗退」を「転進」と言ったり。鋭い人間なら見抜く取り繕いだが。
敗戦後、当時はラジオだが、直接国民に声で発信した報道部員、声が良いとか、力強いというのが起用の理由だが、その戦後は「針の筵」。引きこもってしまい社会的活動ができなくなったり、そのことは一切語らずひたすら目立たぬように生活したことが家族によって語られる。
これに対して命令した上司のほうは家族ともども自決した軍人もいたが(これに対しては死ぬなら自分だけでと言いたいが)、一般国民の苦しみをよそに新しい支配者占領軍にとりいり、再び今度はアメリカの犬になって支配者の位置に就いたものもいた。典型は戦前は商工省の官僚として満州進出の計画を推進した岸信介。安倍晋三の死で、ようやくこの悪しき血脈は終わりを告げたが・・。


コメント
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