官製ワーキングプアー
私は博物館のボランティア活動をしている。職員のお手伝いという以上の自主的な活動であるが、今まであまり関心を払って来なかったのだが、職員の中にも雇用の在り方により給与等に差別があるのを知った。同じ仕事という以上に長年それに携わって来た人の方が仕事は出来るはずなのにそれが正当に評価されていない。
一体こんな人事の在り方を放置しておくことが信じられない。市職労はどう考えているのかと思う。
私も若い頃教師の経験がある。小学校の免許は無かったので講師をしながら通信教育で免許を取った。晴れて採用試験に合格して正採用になったのだが、丁度大都市では教師が足りない時代だったので、免許さえあれば採用されていた。しかし地方では採用枠が少ないので講師をしながら採用を目ざしている実態もあった。長野県では採用試験を受験するのに年齢制限があり、40才を過ぎていると受験資格がなかったのだが、田中康夫氏が知事だった時にこの年齢制限に関してすでに講師等で教師の実績があれば40才以上でも正採用に切り替えられ、私の向かいの家の息子さんはこれで救われ、今や中学校の校長を務めている。
博物館の仕事は古い文書や道具を鑑定したりと専門的なもので、それが雇われ方によって低い待遇に抑えられているというのは市民の目からも納得がいかない。専門家なのに独立して生活をやっていける給与ではないという。