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木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

金で行動を縛る

2009年09月07日 | Weblog
民主党に政権が移ることになって、メディアの論調は「果たして民主党で大丈夫か」一色の感がある。
その際、民主党に対抗する政治勢力に関してあくまで自民党しか想定しないのは「想像力の貧困」かそれとも「意図的」なのか。
私はそれは自民党側ではなく、第3の勢力、社民党や共産党や新党日本あたりも含めた側であると考える。自民党に比べて議席数が少なくて問題にもならないと思うのかもしれないが、第3極の波は必ず起こるしまた起こらなくてはならない。そうでなくては日本社会の明日に希望はない。
民主党政権の一番の売りは「官僚支配の打破」だが、それと共に大企業・金持ちばかりを優遇する政策を見直すことにも力を入れてもらいたい。
そうでなくては民主党が掲げる政策の一つ一つは「財源はどこに?」の批判に耐えられない。
アメリカの貧困の実態を取材するジャーナリスト堤未果は、「チェンジ」をキャッチフレーズに颯爽と登場したオバマ大統領がここへ来て金融危機で一時鳴りをひそめていた海賊かあるいは山賊のような市場主義者の再びの攻撃の前に足踏みしている現実を伝えている。
大統領候補者のなかで最も多くの政治資金を集めたのはオバマ氏だった。
それは一人ひとりの市民の「貧者の一灯」でもあったが、オバマをけん制し、自分達の野望の方に引きずり込もうとする巨大企業からのものでもあった。
アメリカには成功した企業家が巨額の寄付をしたり、奨学金を創設したりといった文化がある。一方日本の企業は、そういう話をあまり聞かない。ひたすら溜め込んでいる印象がある。
これを「キリスト教の信仰を背景にしたアメリカ社会の懐の深さ」みたいに思った時もあったが、それはもしかしたら違うのではないかと気がついた。
社会的弱者のために活動するNGOやNPOに資金を援助して恩を売る一方で、武器を売り、戦争の民営化で儲け、更なる貧困を作ってまた儲ける。
金で口封じをして、自分達の野望を追求する。
巨大な肉食恐竜がアメリカ資本主義の姿だと思う。
これに比べると、日本の資本家側はわかりやすい。ケチな様子がよくわかる。
しかし巨大恐竜は食い尽くすものがなくなって滅びの道をたどった。
弱肉強食、市場原理主義の金儲け活動とは所詮そのようなものだ。
コメント
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