東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

プロは裏を繕う

2012-01-25 | 経営の気づき
本当のおしゃれは、靴下や下着など人目に付かないところに気を配る。足元の靴にしても、普通の人は視線を向けない。しかし、ホテルマンは、お客様の靴を見て見分けているから、我々としては油断できない。

おしゃれの話からビジネスの話に切り替えても、この論法はそのまま使える。例えば、その店の経営姿勢を見るには、入口付近の整理整頓状態やトイレの状況を見れば、ある程度推察できる。大きい規模の会社にしても同様で、5Sを徹底していれば、職場環境は整っており、裏の見えない部分さえも整えられている。したがって、経営姿勢をチェックするには、むしろ表よりも裏の方が見分けやすいかも知れない。

今度は場面を切り替えて、人間そのものについてみてみよう。例えば、その人の友人を見れば、その人が見えてくるし、子供を見ればその親が見えてくるし、むしろ当事者そのものよりも、関連するところを見て、本人を推測できる。

運転手の事故の頻度を予測しようとすれば、車両管理状態を見ればよい。いつもきれいに洗ってる車は、ボディーを傷つけてもすぐに発見できるが、汚れたままに放置している車は、傷を見つけにくい。したがって、安全運転を心掛けている人の車両はいつもきれいだ。