東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

法事にて

2013-08-17 | 私の師匠
先日、私の義理の弟の法事に参加した。なかなかの好人物であったが、皆に酒が入って、故人の懐かしい話に及ぶと、私が知らなかった話もたくさん登場した。

彼は、親分肌にて、小学校では、唯一、名前の呼び捨てがされていなかったらしい。いつも「○○くん」とか「○○さん」とか呼ばれていた。したがって、弱い子、いじめられっ子たちは、彼に守ってもらうために、彼の周りに群がってくる。人から頼られると断れないたちだから、弱い立場の仲間を守る、そういうガキ大将だった。

その性格は成人してからも変わることはなかった。後輩たちには、誰にでもふるまうものだから、家計を担う妹は苦労した。しかし、その親分肌が故に、目上の人にもずいぶん可愛がられた。多分、純粋にその方たちの懐に入っていくのだろう。おかげで、営業マンである彼は独自の販売ルートを開拓し、いまだに社内では「〇〇ルート」と語り伝えられている。

その頑張り屋の彼は、上場企業の役員にまで出世したが、地元に帰れば、甲子園にも出場した大英雄として迎えられる。周囲に優しい心遣いを持つ彼は、東京の葬儀では千人の参列者を超えたが、地元でも400人以上の参列者がいた。優しい心を持つ人間の力、その偉大さを教えられた葬儀だったが、法事においてもさらに新しいことが分かった。

本当に素晴らしい人だ。