東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

「知っている」と「分かっている」

2013-01-04 | 雑談
「知る」の意味は、知識や情報として獲得しているということ。一方、「分かる」は、事柄の実態を理解していること。したがって、深みがあるのは、「知る」よりも「分かる」である。単に知識として知っているだけでは、本当に理解していることにならない。知っていても行動につながらない恐れは多分にある。

しかし、分かっていれば、その実態を把握しているのであるから、行動につながらなければならない。したがって、上司から叱られて、「分かってます」と言い返すのは考えものである。分かっていて間違いを犯したのであるから、その失敗度は大きいことになる。叱られた当人からすれば、「知ってはいるのですが、本当に分かってないのですね。どうもすみません」という方が妥当だ。

そう言えば、「分かってます」と言った時の当人は、ふてぶてしい態度になっていることが多い。要するに言葉自体と言葉を発した時の気持ち、そして態度の三つは繋がっているということだ。