東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

人の値打ち

2013-01-02 | 人生の気づき
国会議員の先生方も在職中は先生だが、選挙に落ちりゃタダの人。社長職にしたって、倒産したら無職だから、人間の身分なんて本当に頼りない。最近は有名企業であっても、コンプライアンスが原因で、一夜で倒産することもある。したがって、有名企業の社員であることも一時的なもの。

「退職したら、中元歳暮はおろか、年賀状さえ来なくなった」と言われるのは、会社名や役職における付加価値が認められていたためだ。人間性としての価値が認められていたわけではなかった証拠と言える。

だとすれば、孤独に老いたくなければ、壮年のうちから、引退しても付き合っていける人達と交わっておかなければならない。我々は、その準備を整えているだろうか。見せかけだけの「飾りの身分」が奪われてしまったら、その身分にしか興味の無かった人達はみな引潮のように去っていく。

衣装や勲章などの見せかけのものをあてにしてはいけない。人間そのものの値打ちを見ておかないと。その点、酒仲間の友は、いたってシンプルだ。一緒に過ごして楽しいから付き合う、ただそれだけであって何の打算感情もない。