この所、TVの国際ニュースを見て分かったことは、新型ウイルスのオミクロン株の様な変異は、免疫力が弱い人間の体内で起きやすいのだという。
「南アフリカ」が、世界にオミクロン株の発生を最初に発表したのだが、アフリカの多数の国は、ワクチンを保管できる冷凍庫が無いために、使用期限切れ間近のワクチンが他国から大量に送られて来ても、使うことができずに焼却処分したり、ワクチンに対する人々の知識が無いとか、医師や看護師が圧倒的に少ない、摂取場所に行くバス代が無い、あっても接種場所が遠すぎるなど、多くの問題を抱えているという。
「南アフリカ」は、現在、アフリカで第一の医療先進国なので、コロナウイルスのゲノム解析をして、その結果を迅速に世界に伝えることができたのだ。
(13年前になるが、私が南アフリカ4カ国を旅行した時、最初に行った「ジンバブエ」(ここは「ビクトリアの滝」がある国だ)のホテルの浴槽で転倒して肋骨を傷めた時も、「ジンバブエ」の病院にはX線カメラが無いから「南アフリカ」に行くまで痛みを我慢するように言われた。翌日から2日間、スーツケースを持つことができず、サファリツアーは揺れるランクルの座席で痛みをこらえ続けるしか無かった。4日目に「ケープタウン」に着き、その日に病院の夜間診療を受けた。病院の施設は日本に準じていたが小さく、レントゲンを撮ったが軟骨は写らないと言われ、出された湿布薬は少し前の厚めで皮膚に張り付かない物しか無かった。結局、帰国後、地元の病院で診察を受け直したという経験がある)
その他多くのアフリカの地域で、免疫力が弱い人々の体内で突然変異をして、感染力が強いウイルスになり、今後も世界にその感染を広めて行くだろうと予想されている。
この現状を踏まえて、ワクチン接種が1日も早く貧しいアフリカの人々に行き渡るよう、多くのワクチンを抱えた先進国は、まだ十分に使用期限があるワクチンを送ること、また、冷蔵でも保管できる種類のワクチンを中心に送ること、散在している遠隔地の村々にも効果的に配送できる「ドローン」等での配送研究を援助すること等が必要だ、とコメンテーター達は報じていた。
一人でも変異ウイルスが起きれば、やがて世界の人々に感染が広がる事を認識して、開発途上国への具体的な援助を急ぐ必要があると知った。