花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「オーストリアの旅」(6)

2014年10月06日 | 海外旅行「中央ヨーロッパⅠ」オーストリア、ハンガリー、スロバキア

≪残念だったヨーロッパアルプスの光景≫①

今日は6日目(9月21日)に「ハルシュタット」という町の「湖のクルーズ」とゴンドラで登った「クリッペンシャタイン展望台」について書くことにする。

前夜宿泊した「ザンクト・ヴォルフガング」からバスで北に20kmの「ザンクト・ギルゲン」へ向かったが、その前夜は強い雨が断続的に降り、朝は雨が上がったものの雲が低く垂れていて、今にも雨になりそうな天候だった。途中の町で山や湖に漂う濃霧の写真を撮りながら、バスは30分程で「ザンクト・ギルゲン」に着いた。





「ザンクト・ギルゲン」の町は人口3700人の町だが、「モーツアルトの母の生家」があって、その一部が「モーツアルト展示室」として保存されている町だ。
「ヴォルフガング湖」の傍の駐車場でバスを降り、徒歩で小さな町を散策した。急に雨が降って来たので、私は慌てて着ていたゴアテックスの雨具の帽子を被って歩いた。

程なく外壁に「モーツアルトの家」と書いてある大きい家に着いた。ここが母親が生まれた家なのだ。道路側の壁には、母親と姉ナンネルの顔が描かれていた。
外観だけ見てから緩いスロープを登っていくと程なく教会があった。さらに進むと小さな広場に出た。
市庁舎があり、その前に花壇で飾られた「モーツアルト像」が立っていた。広場の回りにあるホテルや銀行のベランダは、花々で美しく飾られていた。





駐車場に戻り、バスで「ハルシュタット」に戻ってから観光客で溢れている「ハルシュタット湖」の小さな遊覧船に乗って湖を一周した。周りは急峻な山々に囲まれていた。







下の写真のレストランで昼食を摂ってから、「ダクステイン・クリッペンシュタイン・ケーブルカー」乗り場(標高608m)に行き乗った。ケーブルカーが上がるに連れて視界が濃霧にさえぎられた。1350mの中間駅で乗り換え、さらに山頂駅(2060m)まで行った。

 

そこからは添乗員に付いて緩いアップダウンのある整備された道を進んだが、いよいよ濃霧が深くなり視界が効かなくなって来た。不安になったが、途中の標識を見ながら15分程歩いて行くと、「5フィンガーズ展望台」に着いた。

 

ここには網状になった床を空中に数メートルせり出させた5本の展望台が設けてあり、左の展望台の先端に行って振り向くと、枠に入った写真が撮れる様になっていた。
先端に行っても、勿論濃霧にすっぽりと覆われているので視界はほとんど効かなかった。
口々に「足元が見えないから恐ろしくないね。」と言いながら順番に記念撮影をしてもらい、また山頂駅までの長い登り道を息を切らしながら引き返し、ケーブルカーを乗り継いでバスに戻った。



私は、高山に登り、濃霧の中で大変な冒険をしたのに、何一つ見えなかったことでガッカリした。添乗員に聞くと、「晴れていれば綺麗な2つの湖が見られたのに。」と言っていた。

「ザンクト・ヴォルフガング」に戻る途中で、バスの中から遠くに先程登った「クリッペンシュタイン」(標高1783m)の頂上が見えた。
今展望台にいるなら、綺麗な「ハルシュタット湖」と「ホーエル・ダッハシュタイン」(2996m)が目の前に見えたのにと実に残念だったが、自然相手ではどうする事もできないので諦めるしかなかった。

コメント (5)
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