花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「インドネシア旅行」(6)

2013年06月23日 | 海外旅行「東南アジアⅠ」フィリピン・インドネシア

≪ライステラス(棚田)≫

島国のインドネシアは、かっては主食の米が不足し、輸入していたが、1985年から国が増産を促したために、今では自給率を達成したという。
バリ島の「デンバサール」から西の山岳地帯では、バトゥール山(標高1717m)の噴火でできたカルデラ湖バトゥール湖が「バリ島の水がめ」となり、火山灰質の豊かな土壌に恵まれた南側傾斜地を利用して米を栽培している。
米の栽培は全て「神事」として、「人と神、人と人、人と自然」の3つの関係が大切だと考えるヒンズー教の信仰と深く結び付いているらしい。
どの農家の敷地にも「家神様」が祀ってあり、農事や結婚、出産などの儀礼をその前で行うという。




貴重な水資源は、先祖から代々組織され、守って来た水利組合「スバック」が管理し、地域の灌漑に責任を負っているのだ。
これらの事を含めてこの地域の棚田は、2012年、「ユネスコの世界文化遺産」に登録された

年間平均気温が27度と高いので、雨期(10~3月)に米の植え付けをする。植えつけた米は4~6ヶ月で収穫できるので年に3期作もできるが、最近は2期作をした後の田にじゃが芋やトウモロコシなどを栽培する「輪作」が行われていた。
「輪作」の方が土壌の地力が回復し、同時に野菜の残渣を土壌に漉き込むことができるので、それが堆肥となり、良いらしいのだ。

6月半ばの田んぼでは、多くの人が集まって稲刈りをしている現場や、畑や庭に脱穀した米を広げて乾燥している様子、米の後に野菜が生育している畑を見ることができた。





日本で売られている黒米や五穀米に混ざって入れてある黒米のほとんどは、インドネシアから輸入されているという。それに日本は関税を778%掛けるので、結果的にとても高価な米になってしまうのだ。
私は最後の日スーパーでの買い物で、「黒もち米」の500gパック2個を買った。2個1kgで確か440円だった。
白米に少しずつ混ぜて、繊維たっぷり、ポリフェノールたっぷりの薄赤色になったご飯を炊いて食べるつもりだ。

コメント (3)
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