3日前に食事をとれなくなって入院した80歳台の肺癌終末期の患者さんが今日亡くなった。検診で異常影を指摘されて、2年前の1月に県立がんセンターを受診した。右上葉肺癌(扁平上皮癌)を診断されtが、手術適応はないと判断された。放射線療法を受けたが、抗がん剤治療は希望せず、外来で経過をみていた。そのうち右肺がつぶれてしまい(癌の進行と無気肺)、がんセンターへの通院が困難となって。先々月に緩和ケア継続目的で当院に紹介された。
受診した時はできるだけじたくで過ごしたいと希望したが、食事摂取できず、2日後に入院した。ステロイド(デカドロン)で食欲が出て、倦怠感も軽減して元気になった。退院したいという希望で、外来通院とした。2週間おきに通院していたが、先週末に食事摂取できなくなり、再入院した。今後は食べられなかった。今日の昼に呼吸困難が悪化して、夕方に亡くなった。家族がまたすぐ病院に来るつもりで、いったん自宅に戻った時だった。ことらも数時間は変わりないだろうと思っていたので、申し訳なかった。呼吸が停止して、心拍も停止した。病院に戻った妻は自宅に行ったことを後悔していたので、ちょうど戻った時に心臓が止まったとお話しした。妻は、ごめんね、待っていたんだねえと言っていた。