なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

間質性肺炎

2013年06月11日 | Weblog

 80歳台女性が基幹病院呼吸器科から転院してきた。先週電話が来て、間質性肺炎の増悪で入院している患者さんが症状軽快したので、リハビリのために転院をお願いしたいということだった。これまで何人かの同じ疾患の患者さんを引き受けていたので、快く引き受けた。

 関節リウマチ・間質性肺炎で内科医院に通院していたが、慢性呼吸不全となって在宅酸素療法を導入されていた。息切れが目立つようになり、基幹病院呼吸器科へ紹介予定だったところ、急に呼吸困難となって救急搬入されたそうだ。間質性肺炎自体の増悪ではなくて、誤嚥性肺炎の併発による悪化だったらしく、抗菌薬投与で経過した(メロペンとシプロキサン併用)。酸素吸入していて、関節リウマチがあり、なにしろ高齢なので、あまりリハビリしてもADLは改善しないだろうと予想された。長く入院させられないベット事情を知っているので、とりあえず引き取って、1か月くらいやってみて在宅かなあと思った。

 今日来てみると、CVラインが挿入されていて、食事摂取はあまり進んでいないという。リハビリ自体無理な状態だった。担当していたのは電話してきた部長先生ではなくて、若手の先生だった。紹介状には悪化した時はまた戻してくださいとあったが、追記として悪化した時は貴院で看取って下さいとあった。家族に、何といわれてましたかと尋ねると、人工呼吸管理の適応はないと言われましたという。確かに、小柄で痩せたおばあさんで、酸素吸入しても少し話をすると息が切れている。はたして在宅にもっていけるかどうか、わからない。また在宅の介護力も問題ありそうだ。まず1~2週間診てみないと判断できないが、最期まで病院の可能性もある。

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