なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

認知症の暴力行為

2013年06月20日 | Weblog

 79歳男性の認知症の患者はそれなりに穏やかに在宅介護をうけていたが、家族に対する暴力行為が目立ってきて、カテで対応できなくなった。もっとも歩行はできないので、もっぱら手で叩いたり殴ってきたりというものだ。食事もとらないという。近くの病院の訪問診療を頼もうかという話が出ていたが、具体的にはまだ決めてなかった。

 自宅の車で連れて来ようとしたが、抵抗にあってできなかったので、救急車を要請したそうだ。救急室に気に行くと、看護師さんたちが手と体を押さえていた。セレネース2.5mg静注で少し落ち着いた。病棟で体幹抑制と手にミトンをつけてなんとかベットに治まった。抗精神薬とうまく使って、抑制は少しずつ外せるように調整することになった。今朝から食事を出していたが、半分は食べられた。在宅介護に戻せるかどうか、やってみないとわからないが、精神科病院にお願いすることになるかもしれない。

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