なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胃瘻造設後に経口摂取

2013年06月28日 | Weblog

 施設に入所している50歳台男性は脳性麻痺で四肢は拘縮していた。誤嚥性肺炎を繰り返して5年前に内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を受けた。まったく経口摂取できないわけではないので、併用になっていたらしい。ところが、その後食事を嚥下しやすいものにすると十分に経口摂取できるため、胃瘻は使っていなかった、いったん閉じてもいいのだろうが、いずれまた経口摂取できなくなるだろうと胃瘻はそのままになっていた。

 今回久しぶりに誤嚥性肺炎(急激に発熱して背側肺に浸潤影が形成)を起こして入院した。NHCAPだが、酸素飽和度は低下していなかったので、アンピシリン・スルバクタム3gを3回で治療を開始した。すぐに解熱して肺炎は治癒した。経口摂取を慎重に再開して、最初だけあまり食べなかったが、次の日には食べられた。ムース状のものから全粥刻み食トロミ付きにしても、ちゃんと飲み込むことができた。もともと次週に胃瘻交換が予定されていたので、入院中に交換して退院とした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする