なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

るいそう著明で血糖7mg/dl

2013年06月15日 | Weblog

 81歳女性が意識障害で救急搬入された。30歳台から関節リウマチがあり、両側手指は完全に拘縮変形したいた。2年前から寝たきりとなり、1か月前からは経管栄養食を少し飲むだけだった。体重は20Kg台だろう。まさに骨と皮で、老衰状態だった。血糖が7mg/dlと著名な低血糖だった。グルコース静注で意識は改善したが、もともとごく短い発語があるだけで、認知力も低下している。頭部CTで脳血管障害はないが、全体に委縮が目立った。

 グルコース入りの点滴と、それでも低血糖になれば、グルコース静注で対応するしかないが、そのあとはどうしようか。経口摂取はきびしい。胃瘻造設に話を夫にしてみたが、希望しなかった。昔ながらの経鼻からの経管栄養ならばできそうだが、あまり乗り気ではなかった。夫は、治るとは思っていませんという。点滴で経過をみるしかないかもしれない。副腎不全などがあれば、ステロイドに反応するかもしれない。肺炎(たぶん誤嚥性)もあるので治療するが、それだけの問題でもない。

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