昨日、基幹病院の呼吸器科医から電話がきた。肺癌で経過を見ていた80歳台はじめの男性が、食欲不振で受診したが、ベットがないのでそちらで入院させてほしいというものだった。空いているので、そのまま引き受けた。難治性の肺炎として治療されていて、肺癌と診断された。抗がん剤治療をするかどうか聞かれて、根治できないなら希望しないというので、自然経過をみていた方だった。ステロイドを少し入れて経過をみることにした。がんセンターのホスピス病棟にも申し込んでいて、1か月半から2か月待ちといわれているそうだ。もっとも誰か亡くならないとベットが空かないので、そのくらいで入院できるかどうかわからないはずだ。
今日はいつも心肺疾患の重症患者さんを搬送している総合病院の呼吸器科医から電話が来た。当院から心嚢液貯留・両側胸水で3週間前に搬送した患者さん(70歳台女性)のことだった。肺門部肺癌と診断されたという。心嚢液穿刺や胸膜癒着術などを受けて、ある程度安定したので、転院させてほしいという。家族にどのように話しているかときいてみると。予後については話していないらしい。1~3か月ですねというと、そんなところでしょうねと同意された。家族に、具体的に予後の話をしていただいて、また当院では癌終末期の患者さんはDNRの方針で静かに看取っているので、それていいかどうか家族に話してもらうことにした。来週退院する患者さんの後に転院してもらうことにした。
午前中、循環器科で診ている心房細動・心不全の患者さん(80歳台後半)が、両側の肺炎と心不全の悪化で受診した。一通り、検査して担当している循環器科医に相談すると診てくれるというのでお願いした。機嫌が良い日でよかった。その後、施設に入所している脳性麻痺+脳出血後遺症の50歳台男性(胃瘻造設後)が、肺炎で内科医院から紹介になった。こちらは内科で入院となる。