今月感染管理の院内勉強会があり、院外講師を呼ぶと費用がかかるので、今回も自前で済ますことになる。今回は帯状疱疹ワクチン「シングリックス」を導入したことから、「ヘルペスの話」をすることにした。
帯状疱疹は英語ではshinglesという。Herpes zosterは学術用語(医学用語)なので一般の人はそうはいわない。東北では、特に高齢者は帯状疱疹のことは「つづらご」という。
wikipediaによると、
帯状疱疹は身近な病気であり、日本各地に固有の方言名が存在する。
東北・北関東地方では「つづらご」「はくじゃ」、南関東では「ひっつらご」、中部地方では「つづらご」「おびくさ」、関西地方では「胴まき」「たすき」「おび」、中国四国地方では「胴まき」「けさ」「けさがけ」「けさよう」、九州地方では「胴巻き」「たづ」「へびたん」「たん」等という。
「つづらご」の由来はつづらご(ヒヨドリジョウゴ)という植物で、「つづらごの実のなり方が帯状疱疹に似ていることから」、「つづらごの実を漬けたものが帯状疱疹の民間療法として使われていたことから」などの諸説があるそうだ。
帯状疱疹のサブユニットワクチンShingrixは、帯状疱疹shingles(シングルス)とワクチンを製造しているグラクソスミスクラインの工場がベルギーのRixensart(リクサンサール)にあることからきているそうだ。