先週土曜日に器質化肺炎で入院して軽快していた91歳女性が受診していた。内科日直の先生(大学病院からのバイト)が器質化肺炎の増悪として地域の基幹病院へ紹介していた。
今年の3月に両側肺炎で入院して、3日後に悪化した。その基幹病院呼吸器内科へ紹介したいと家族(息子)にお話したが、当院での治療を希望された。年齢的に悪化しても(もうしていたが)人工呼吸器管理まではしない方針とした。ステロイドを使用して(抗菌薬併用)、幸いに軽快した。呼吸器外来に来てもらっている先生(大学病院からのバイト)に後で相談して、器質化肺炎でステロイドが効いたのでしょうといわれた。陳旧性心筋梗塞・心不全もあり、胸水が貯留していたが、肺炎の軽快とともに消失した。
治療はメチルプレドニゾロン500mg/日を3日間使用して、その後はプレドニン30mg/日を4週間継続して退院した。呼吸器外来でステロイドを漸減してもらう予定だったが。外来予約の前に心房細動・心不全で再入院した。利尿薬2種にサムスカを追加して、心不全は軽快した。経過中に血液濃縮傾向となりサムスカを休止したが、心不全の悪化はなく無事退院した。肺野陰影は軽快していた。プレドニンは25mg/日から20mg/日に漸減していた。
今回は浸潤影というよりは、すりガラス様陰性が淡く広がっていた。最初に入院した時と比較するとそれよりは軽度になる。プレドニンを30mg/日にも戻しただけで良くなるのだろうか。専門医がいるので適切に治療してくれるだろう。入院して1~2週間くらいで当院に転院依頼がくるかと思ったが、そもそも外来治療になっている可能性もある?。
当院の呼吸器外来の外来予約を今週に入れ直していたが、またキャンセルになった。