なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

土日の入院その後

2012年11月26日 | Weblog

 3連休に入院した患者さんたちの経過。発熱・嘔吐で入院した27歳男性は入院後水様下痢があり、感染性胃腸炎で間違いないようだ。別に暮らしている妹が胃腸炎症状で実家に帰ってきて、2日後に兄が発症している。ノロウイルス感染だのだろう。下痢がない患者さんに胃腸炎の診断をつけてはいけないというので、入院時の診断名は感染性胃腸炎疑いという、どれだけ診断力がないのかというものになってしまった。

 衰弱して入院した背部に多数の褥瘡ができていた81歳女性は入院した翌日に心肺停止となり、そのまま死亡確認された。救急外来で診てくれた循環器科医が病欠医師に代わって2日連続で内科日直をしていたので、そのまま死亡確認まで診てくれた。入院時から体温は上がらず、心肺疾患はないのに末梢循環が悪かった。1か月前から食べられなくなったという経過なので、死因は老衰とした。介護放棄とも言えそうだが、そこは触れないでおく。

 急性胆のう炎で入院した94歳男性は解熱してきた。外科のトップの先生に相談すると、手術も考慮するというので、全身状態の評価も含めてお任せすることにした。

 昨日の循環器科医が日直の時に、本来ならば内科・消化器科で担当する患者さんが受診した。内科・消化器科は4名のところ現在2名で診療しているという事情で、外科当番の若い外科医(内視鏡治療も得意)に頼んでいた。

 タール便の53歳男性は、内視鏡検査で上部消化管に出血源がなかった。上行結腸に多発性憩室があり、そこからの憩室出血が疑われる。大腸内視鏡で見ても、出血源の確定が困難かもしれない。また、上行結腸憩室炎の43歳女性も外科入院となった。

 発熱で受診した92歳男性は胆道感染症だが、循環器科医が主治医で入院させていた。かたじけない。検査を追加して内科・消化器科で引き取ることにした。

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