いろんな草や蔓性植物が絡まるフェンスを上から覗くと何か白い花がたくさん咲いている。
アップで見ると2mmぐらいの壺型で雌しべ1本と雄しべ5本が見える。
初めて見た花なので名前を調べるには花だけでなく葉の特徴も必要だ。
茎は蔓性でほかの植物にからんでいるので間違えないようたどって葉を探すが見つからない。
地面の近くならと思うが、たどって行くとみんな蔓の先になってしまう。不思議な草だ。
ネナシカズラ(ヒルガオ科)
家で調べても小さな白い合弁花を持つ蔓性植物という手がかりだけなので苦労したが、
運よくネナシカズラと分かった。
ネナシカズラは発芽して茎を伸ばすと宿主となる植物に絡んで、その茎に寄生根を差しこんで栄養を得るそうだ。
寄生なので葉は必要ないし寄生に成功すると自分の根は枯れてしまうので、蔓と花だけの姿だったのだ。