しんとした森の中、よくは見えないけれど何かが落ちる小さな音が聞こえる。
頭の上を高く伸びたサワラから落ちる水滴なのか何かのかけらなのか小鳥の仕業なのか・・・?
林床には枯れ葉ばかりでなくキヅタ(ウコギ科)のような常緑の植物が這っていることも多い。
キヅタのような蔓性植物は林床で芽生えた後、頼りになる木が見つかるまで横に広がるのだろう。
そして太い木にたどり着くと上へ上へと登っていく。
最初は細い蔓だったものが年数がたつとずいぶん太くなる。
蔓をよく見ると無数の根のようなものが左右に出ている。
この付着根と呼ばれるもので木肌に張り付いてどんどん上へ登っていく。
根から養分を吸収するわけでもなくフジのように木を絞めつけもしないが、木にとって迷惑には違いない。
木の上の方までキヅタの常緑の葉が茂ると重さは相当なものになるだろう。
ツタ(ブドウ科)
常緑のキヅタはフユヅタとも呼ばれる。対するツタは秋に落葉しナツヅタと呼ばれる。
木に張り付く方法も少し違って、蔓の脇に少し延ばした茎の先の複数の吸盤で付着する。
こういう工夫のお陰で甲子園球場など建物の壁もツタで覆うことができる。
初めて知った言葉です。
こうして比べて拝見出来ると良く分かりますしありがたいです。
甲子園球場のツタ、納得ですネ。
☆ たいぼく君
乗り木頼むと
会釈して
軒下を貸して、母屋を乗っ取られなければよいが
お隣の空き地に生えている背の高い木はキヅタでびっしり覆われています。
きっと付着根もすごいことになっていることでしょう。
その実を食べた鳥の落し物から、うちの庭にもキヅタが生えてきて、
地面を這っています。
実は昔寄せ植えにアイビーの名前で買ったものもキヅタの仲間だったようで、
鉢から逃げ出してコンクリートの隙間に根を下ろし、ブロック塀に張り付いて
生長していました。その後だいぶ剥がしたのですがとても強い生命力です。
そのキヅタに対して、ナツヅタのほうは見る機会が少なめに思います。
春や夏には柔らかそうな葉が綺麗ですし秋には素晴らしい紅葉を見せてくれますね。
両者の張り付くための方法が違うのも面白いですが、木にとっては
びっしり張り付いてやがて太ーくなるキヅタのほうが嫌な存在かもしれませんね。
甲子園のツタはキヅタのほうでしょうか?新しくなった甲子園で、
今どのくらいまで育っているでしょうね。
ふつうツタというと紅葉の美しいナツヅタですよね。
林などではキヅタのほうが勢力を張っていて、多くの木が落葉している今の季節に青々と目立ちます。
多少は気を使っているのですね、
大家のほうの木に葉がないので目立ちますね。
木の下の方の付着根はモジャモジャでしょう。
地面を這っていて大きな木を見つけられないキヅタはどうするのでしょう。
どこまでも広がろうとするのかもしれませんね。
キヅタの仲間もアイビーの名前で売っていましたか。
ブドウ科の方が紅葉もするし扱いやすそうですね。
大きな木の方もキヅタはちょっとうっとうしい存在かもしれません。
甲子園のツタはブドウ科のツタの方がメインで、日陰の方にはキヅタも植えられているそうです。