八王子の公園にカタクリを見に行ったとき、
カタクリの蕾と並んで小さな花が咲いていた。
コバイモ(ユリ科) 甲斐小貝母
よく探すとそのあたり一帯に10株以上見ることができた。
よく見るバイモは中国原産の花だが、それと同じ属のコバイモは日本原産で希少植物だ。
日本各地に少しずつ違う何種類かが残されていて、ここのはカイコバイモというらしい。
柵の向こうの方なので望遠で撮るしかなかった。
対生の葉の上に3枚輪生の葉があって、その先に花がついている。
花の構造はユリ科らしく6枚の花被片に6本の雄しべと1本の雌しべで構成されている。
花被片には薄い紫色の模様と黄色い帯がある。黄色の根元は蜜腺かもしれない。
小さなアブの仲間が飛んできた。
ちょっと遠すぎて蜜を吸っている様子までは分らなかった。
おーちゃんの記事内検索をさせていただいたら、2008年にコシノコバイモを
アップなさっていました。全然覚えていませんでしたが…涙
今回はカイコバイモなのですね。コバイモという日本の在来種もまた
絶滅を危惧される希少種となってしまっているとは残念です。
小さく儚く可憐ですね。これは見落としてしまいそう。でも一株に気付いたら
周囲に幾株かあるのが見えてくるということ、あります。
おーちゃんもそんな感じでいらしたのですね。
アブさん、ちゃんと受粉の手助けもしてくれたかしら。
せめてこの場所でだけでも数が増えてくれると良いですね。
記事内検索をしていただいてありがとうございます。
コシノバイモもカタクリと一緒でした。
城山かたくりの里には今も残っているようです。
カイコバイモというと蚕貝母と勘違いしそうな名前ですが、
亜種のそれぞれが狭い範囲で生息したらしいので美濃小貝母など地方の名前がついたみたいです。
少ないながら消えないで春に楽しませてくれることを望んでいます。