八王子市の片倉城跡公園は高さ3~40mほどの丘で、
本丸跡、二の丸跡、空堀、土塁などの遺構がある。
丘の斜面には多数のカタクリが咲いている。
カタクリ(ユリ科)
斑入りの葉の間から立ち上がった茎の先に薄紫あるいはピンク色の花をつける。
花被は反り返って雌しべと6本の雄しべを露わにするが気温が下がると閉じるそうだ。
花被についている模様は蜜標で中に蜜があることを虫たちに教えようとしているらしい。
いろんな状態のカタクリたち。
2枚の葉を落ち葉がロックしたようになって・・・板挟みの蕾は開花できるだろうか。
花の色は濃さの変異があり、中には白かと思えるものもあった。
実ぶつには何年もご無沙汰していますが、カタクリの可愛くも凛とした風情を、
今年もこうして見せていただけることに感謝です。
花のぎざぎざの模様は、虫への蜜があるよとのアプローチ。
人にとってはスタイリッシュなデザインにも映ります。
葉っぱのまだらにも、きっとカタクリなりの意味があるのでしょうね。
カタクリを見られる場所はあちこちにありますので、また機会を作られるといですね。
カタクリだけでなく春の花が何種類も見られることと思います。
植物の形や模様や色はそれぞれに意味があって出来上がっているのでしょうが、
人の目を楽しませてくれることになってありがたいことです。