横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

高ボッチ高原 つづき

2006-08-28 08:41:59 | 旅行

花や赤トンボや蝶を観察しながら、1929mの鉢伏山頂へ向かう。
もやの向こうになにか見たことがありそうな山が見える。
たぶん、学生時代に行ったことのある美ヶ原だろう。


歩く道から草花たちの中へは入らないので、道に近いところの花を見ることになる。
ハクサンフウロやイタドリ、アキノキリンソウは多く見かけた。


ハクサンフウロ(フウロソウ科)
先生の話だと、昔に比べて土が乾いている。
そのせいか、花の数がかなり少なくなっているそうだ。


イタドリ(タデ科)
イタドリは白い花と赤い花の両方を見たが、この写真はすでに実をつけている。


イブキトラノオ(タデ科)
タデ科としてはママコノシリヌグイも咲いていた。


ウメバチソウ(ユキノシタ科)
なにげなく撮ったが帰って見ると花弁もシベも面白い。
5本のオシベはメシベの柱頭を抱いているが、
1日に1本ずつ立ち上がって花粉を出す。
そのほかに仮オシベがあって、細く分かれた先端に腺体がある。


分かりにくい写真が残念なので、ちょっと加工してみた。

鉢伏山頂について塩尻市街や諏訪湖を眺めていると、
遅れてきた女性の両足がハンカチでくるまれている。
どうしたのかと聞くと、靴底がはがれたのだと言う。
少し前に同じような例をブログで読んだことがあるが、身近に見てしまった。
しかも両足同時とは。


マツムシソウ(マツムシソウ科)
キク科の花のように筒状花と舌状花からなるが、
舌状花のほうは唇弁になっていて下唇が3裂しているのが面白い。


タチコゴメグサ(ゴマノハグサ科)
とても小さく、コゴメと呼ばれるのが納得できる。
下の唇弁に黄色い斑紋が入っている。

ほかにもいくつかゴマノハグサの仲間が咲いていた。


ルリトラノオ(ゴマノハグサ科)
クガイソウにちょっと似ている。


シオガマギク(ゴマノハグサ科) 塩竃菊
葉の形が菊に似ているが、菊の仲間ではない。
浜で海水を煮る塩竃は『浜で美しい』」ということから「葉まで美しい」にかけて
「塩竃菊」の名がついたという。
茎のあちこち何段かに巴に近い形の花をつける。


トモエシオガマ(ゴマノハグサ科) 巴塩竃
トモエシオガマはシオガマギクの変種で、
茎の先端だけに巴状に花をつける。

ほかにもユウスゲやヨツバヒヨドリなども咲いていた。


帰り道、諏訪大社にお参りし名物の塩羊羹を買って帰った。

最新の画像もっと見る

42 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高ボッチ (くろ)
2006-08-28 09:11:58
高ボッチってどこかで聞いたことがあるなぁと思ったら「でいだらぼっち」の山ですね。

でいだらぼっちの足跡が諏訪湖らしいです。
返信する
高ボッチ (ひらりん)
2006-08-28 09:25:45
ちょっと、行ってきました。というくらい、やっぱり、東京方面からは信州は近いのですね。

高ボッチと鉢伏山は高山植物の宝庫ですね。

じっくり見て回ったら、何日居ても飽きないそうです。

おーちゃんも、これもこれも…ってお忙しいことだったでしょう。



毎週のように出かけておられるお友だちの高ボッチのHPです。

http://www.geocities.jp/thmt77/



靴底はがれの件、NZの旅のときに、同じツアーの人がやられて、ガイドさんのガムテープで応急処置してました。

山登りする人にはガムテープは便利品みたいですね。
返信する
高原の花どれも好き! ()
2006-08-28 09:32:06
お早うございます。

花はどれも好きですが、自己主張の強い、色鮮やかな栽培種よりも、人知れず咲く野の花、高原の花が良いですねぇ    

今年はマツムシソウを見られませんでした。

ウメバチソウ、我が家でも咲かせておりましたが、今年は絶えてしまった様、5本のオシベが1日1本立ち上がって・・・!良い事を教わりました。

素敵な高ボッチ行きでしたね!
返信する
ちょっとした (すぽっと)
2006-08-28 09:54:45
ハイキング、と言った感じで良いですね。

良い運動と、美味しい空気でリフレッシュ出来たでしょうか。



マツムシソウ。

面白いですね。ヒラヒラが芸術的です(笑)。



返信する
Unknown (おーちゃん(chiba))
2006-08-28 11:15:54
ウメバチソウを見られたの、よいですね

両方の靴底が同時に!珍しいというか

返信する
高原尋ねて見たい! (ミンキー)
2006-08-28 11:24:39
高ボッチ高原、鉢伏せ山、高山植物の宝庫ときいておりますが、拝見しながら、跳んで行きたい気分です。美ヶ原は、何回か足を運びました。ルリトラノオ、瑠璃色にうっとりです。潮羊羹、暑い夏に口当たりよいですね。
返信する
高ボッチ高原 (ポージィ)
2006-08-28 12:13:44
昨日と今日の高原の花たち拝見しました。

やっぱり高原の花たちですね。どれもみな高山植物らしい魅力に

あふれていると感じました。

野に咲く花の美しさはいちばんですね。



ウメバチソウの面白い姿にも目を奪われました(^^)
返信する
くろ さん (おーちゃん)
2006-08-28 13:40:47
でいだらぼっち、大太郎法師ですか。あちこちに足跡を残しているのでしょうね。

この日は諏訪湖が少しかすんで見えました。
返信する
ひらりん さん (おーちゃん)
2006-08-28 13:45:24
高ボッチとか入笠山あたりだと日帰りが出来ますから、関西からよりずっと近いです。

花をゆっくり見るには団体でないほうがよかったかもしれません。今回は山野草を駆け足で見ましたが、それなりに有意義でした。

いいHPですね。ありがとうございました。

靴底はがれは結構あるのですね。今回もガムテープじゃないけれど幅広テープで応急処置しました。
返信する
紅 さん (おーちゃん)
2006-08-28 13:50:05
こんにちは。

高原を歩きながら目に入ってくる花は、どれも魅力がいっぱいです。

初めて見る花がほとんどで、ポイントを押さえた撮り方が出来ませんでした。
返信する

コメントを投稿