東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町のわら細工民具「ほぼろ」の製作講習会(1/5)

2021年11月26日 | ふるさと

 今年の初春、田布施町のわら細工民具である「ほぼろ」を制作する講習会を、郷土館で開催する予定でした。ところが、コロナ惨禍のため中止せざるを得ませんでした。今月になってコロナがやや収まりました。そのため、できなかった「ほぼろ」製作の講習会をしました。サンプルとして、大,中,小,極小の四種類の大きさのほぼろを用意しました。
 正式には来春に広報などに載せて製作希望者を募ろうと思っています。今回は、来春の本番に向けてのノウハウを得る講習会です。第一弾「ほぼろ」の試作に続く、第二弾「ほぼろ」のお試し講習会です。当初は私の麦畑で行う予定でしたが、曇り空で寒かったため近くの公会堂広場で行いました。ほぼろの由来などをお話した後、いよいよほぼろ作りに入りました。

        水で濡らしたワラを、足で強く踏んで柔らかくする


 最初、必要量のワラを並べてジョロで水を掛けました。大きなバケツやベビーバスのような手洗があれば、そこに水を溜めておきます。そして、必要量のワラを次々に浸します。ワラが湿ったことを確認すると、通常は木槌で叩いて柔らかくします。今回はたまたま会場が綺麗なコンクリート広場でしたので、湿ったワラを足で強く踏みならしました。なお、使うワラは近所でいただいたものです。
 ワラが柔らかくなったことを確認すると、みご取りと呼ばれる作業をしました。これは、ワラの芯を選んで、芯の周りのわら屑を取り除く作業です。たくさんのワラ屑が出るので、最後はそのわら屑を掃除をしました。そのわら屑は私の麦畑にばらまきました。

 必要量のワラに水まき   ワラのみご取り作業    わら屑を綺麗に掃除
  

 次に、ほぼろ製作に必要な長さの紐を計測しました。自分が作りたい大きさに合わせて、二種類の紐の長さを決めます。まずは、作りたいほぼろの大きさの円周の四倍の長さの麻紐(今回はジュート紐)を三本取ります。続いて、そのほぼろの円周の約二倍の太めの紐を取ります。この太めの紐は、ほぼろの取っ手になります。

  作りたい大きさのほぼろを選ぶ      ほぼろの円周の長さを計測
 


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