霜が降りない季節になったので、雑穀を中心にいろいろな栽培植物の種まきをしました。今の季節は、一番種まきが忙しい時期です。今回種をまいたのは草木染めに使うインド藍,シコクビエ,アマランサス,ヒエ、そして箒モロコシです。中でも気を使ったのはインド藍の種まきです。熱帯性の植物のため寒い日本では発芽が難しいです。5月以降にならないと発芽しないのですが、今年はビニールキャップを使って保温しました。5月以降にキャップを外そうと思います。
他に種まきしなければならないのは綿,砂糖モロコシ,紅花,亜麻(リネン),ブルービーがやって来るトゥルーシー,ハト麦,砂糖大根,花オクラなどです。そう言えば、草木染めに使うヘナや茎が甘いサトウキビは越冬期間を過ぎたため畑に植え付けしなければなりません。
種まき後、ビニールキャップを被せたインド藍
ヒエやシコクビエなどの雑穀は、江戸時代に飢饉対策として作られていました。そのため、美味しさよりも確実に実ることが優先された穀物です。たとえばシコクビエは多少寒くても育ちます。稲のように一度に実りません。穂を収穫後、一週間もすると次の穂が出てきます。霜が降りて枯れるまで収穫できるのです。このような特性は飢饉時には助かります。ただし、美味しくはありません。調理して食べたことがありますが、やや苦みのあるまずい味がしました。しかし、飢饉時には味を気にしてはいられません。
草木染め用のインド藍 シコクビエの種 アマランサスの極小種
今は栽培していないのですが粟や黍を作っていたことがあります。そして、いろいろな品種の種を山間地域に行っては集めていたことがあります。猫足と呼ばれる変わった穂の粟を作っていたことがありました。今は作っていません。田布施のような温暖な地域ではアワノメイガの被害が多くて収穫に至らないのです。粟オコシに加工される粟は、粒が小さいものの美味しいです。黍はややあくがありますが美味しく黍団子として加工できます。
去年収穫した食用ヒエの穂 とても小さな食用ヒエの種
ところで、今一番悩んでいるのはサツマイモです。三年前からイノシシが我家の畑に荒らしに来るようになりました。サツマイモはすべて食われて全滅でした。この春もイノシシの足跡が残っていたため定期的に我家の畑を巡回しているようです。イノシシ対策としては電柵しかないと思います。タヌキからスイカやマクワウリなどを守るための電柵をサツマイモ用にしようと思います。三年前までイノシシの被害が無かったので残念です。
箒もろこしの穂 箒モロコシの種 各種雑穀の種まき
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