東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

藍染め用に藍の種まきを開始

2020年03月18日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

  藍の種まきシーズンがやって来ました。藍の種まきをする季節は各地によって違うと思います。田布施町の場合は江戸の昔から3月となっています。藍染めを職業にしている紺屋の記録によると、淡路島から藍染めをするためにすくも藍を購入していたようです。また、藍の種まき時期の記録があることから栽培もしていたと思われます。江戸時代の絵師 司馬江漢の旅日記(1788年)に、田布施町波野は染物屋が多いとの記録があります。また、昭和初め関戸橋袂の染物屋の写真が残っています。しかし今、田布施町には染物屋は残っていません。

     耕耘機で耕した後、藍の種まき(筋まきと散まき)

 さて、今年の種まきは散まきと筋まきをしました。前者は除草や施肥がややめんどうです。後者は筋状に藍が育つため除草や施肥の管理が容易です。去年は前者の散まき方法で種まきをしたため、雑草と藍が混雑してしまいました。しかし、ちゃんと除草すれば筋まきよりも良く育ちます。

  去年採取した藍     筋まき用の畝      散まき用の畝
  

 4月初めには発芽して、その後除草したり施肥したりします。そして去年と同じように5月初めに苗取りして移植しようと思います。その時期はとても忙しく、綿の種まきや桃やビワの袋掛けなどの作業と重なります。移植後、順調に育てば7月には藍の生葉を収穫できると思います。

 散まきした種、かき混ぜながら被土    筋まきした種に薄く被土
 


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