東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

刈り取った草を使って、紐を綯(な)ってみるも

2022年11月14日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 刈り取ったいろいろな草の葉を使って、試しに紐を綯っています。その結果、芭蕉やウコンなどのような広い葉では紐は綯えないようです。柔らかく綯いやすいのですが、紐にした後に乾燥すると強さが足りません。引っ張るとぼろぼろとちぎれるのです。今のところ、紐として使えそうなのはスゲとチガヤです。この両方を紐に綯ってみました。
 紐として使えるようであれば、簡単な籠くらいは編めるのではないかと思います。また、ほぼろを編む時にワラを絞める縄として使えるのではないかと思います。試しにほぼろの模様にしてみました。

         スゲの葉を綯って作った紐、細い紐になるものの


 スゲを綯って作った紐とチガヤを綯って作った紐には少し違いがあります。その違いは、①チガヤの方が細く綯える。②スゲの方が緑が綺麗、③スゲの方がやや綯いやすい、④スゲの方が葉が短いため頻繁に葉を繋げる必要がある。⑤スゲの方が紐が柔らかい、⑥引っ張り強さは同じ、などなどです。これらの結果、スゲの葉の方がやや良いようです。スゲとチガヤ以外の葉も試してみようと思います。

 刈り取る前のスゲの葉    乾燥した葉を叩く   試しに紐をほぼろの模様に
   

 スゲに続いて、チガヤを紐にしてみました。チガヤは日陰のものは葉が小さいのですが、土手のチガヤは背が高くしかも葉が硬いのです。そのため、背が高いチガヤは硬い根元を10cm位切る必要があります。チガヤは大量に何処にでも生えていますが、紐に向いているチガヤをよく選ぶ必要があります。
 その点スゲは、林の下の半日陰で育つためかどれも同じ長さです。チガヤは冬に枯れてしまいますが、スゲは冬でも枯れず緑のままです。それを考えると、スゲの方が紐に向いていると思います。

    紐にしている途中のチガヤ     両手を合わせて擦るように綯う
 


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