先日、わら細工民具ほぼろの製作講習会を開催しました。その時、ポシェットを作っていただいたのですが、私以外の方には難しいようでした。特に片袖編み台での編み方が難しいようでした。第1作のポシェットを片袖編み台で作りましたが、私にはそう難しすぎるほどではありませんでした。何十回も編み台を使っている私は、編み台での難しい編み方を自然に会得したようです。
片袖編み台を使わなくても製作できる治具を作ってみました。製作中のポシェットをテーブルの上に固定できる治具です。今後その使い勝手を試そうと思います。場合によっては改良します。
片袖編み台の代わりになる治具を製作中
その治具を使うと、ポシェットの側面を円柱状に立てることができます。この治具がないとポシェットを固定できず編みにくいです。ポシェットの底の形になじむように、板をノコギリで楕円形に切り抜きました。さらに、なめらかな楕円になるようにグラインダーで加工しました。
楕円の長辺を測定 楕円の短辺を測定 板を楕円形に加工中
そして、楕円形に加工した板に鉄塊を二つ接着剤で付けました。その鉄塊はたまたま私が持っていたもので重りの代わりです。そうして完成した治具をポシェットの底に置くと、まあまあいい感じで安定しました。この治具を使って2個のポシェットを試作してみようと思います。
ポシェット以外の買物籠なども、私は何個も作っているためそう難しくはありません。しかし、初めての方には難しいのかも知れません。そのため、いろいろな治具を考案して編み方や織り方などを少しでも容易にしようと思っています。
精密ノコギリで板を切り出す 丸い鉄辺を楕円形の板に接着