東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

イチジクのテッポウムシ(カミキリムシの幼虫)予防

2022年04月25日 | 樹木,果樹

 美味しい実をつけるイチジクの樹が我家にあります。ところが、毎年のように幹にテッポウムシが巣食ってしまいます。去年は何本も枝分かれした幹がみんな巣食われてしまいました。そして、せっかく実っている途中のイチジクがダメになりました。残念!途中で気が付いたため幹が擦れる寸前で食い止めました。このにっくきテッポウムシに巣食われないように枝や幹に皮膜薬を塗っておきました。昔はコールタールを塗ったものですが、今は良い皮膜薬があることを知りました。
 ちなみにテッポウムシとはカミキリムシの幼虫です。昔この幼虫を炙って食べている人がいました。蜂の子のようなものでしょうか。キツツキの大好物とのことを聞いたことがあります。

      テッポウムシに巣食われないように、刷毛で枝や幹に塗布


 テッポウムシはイチジクによく巣食いますが、その他の樹も巣食います。去年被害にあったのは柿,サトウカエデ,そしてナツメです。サトウカエデは樹液からメイプルシロップをとるのですが、二本の樹が枯れてしまいました。五年近く育てていた樹が枯れてしまってがっかりです。渋柿も甘柿もそれぞれ一本ずつ枯れてしまいました。ナツメは回復しました。

  枯れたサトウカエデ    皮を食われる被害     刷毛で丁寧に塗布
  

 ところで農薬と聞くとためらいます。しかし、この薬は幹や枝に薄い膜を張るためだけの薬のようです。その膜があると、カミキリムシが幹や枝に卵を産めないようです。幕がパリアーの役目をして卵を木の中に注入できないのでしょう。手に付いた薬が乾くと、セメダインが乾いたあとのような透明で柔らかい膜ができていました。
 なお、イチジクの実を守るため網を掛ける必要もあります。カラスやタヌキもイチジクが大好物だからです。桃してもスイカにしても、美味しい果物を守るのは手間がかかります。

    幹の根元側に丁寧に塗る       枝の隅々にも刷毛で塗る
 

コメント
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