東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

わら細工民具「ほぼろ」製作講習会のための準備(4/5)

2022年04月14日 | イベント,行事

 この五月上旬のほぼろ製作講習会の準備を進めています。今回は、ワラを次々に編む「駒」を参加者人数分作りました。また、昔から使われている素朴な「駒」を、初心者でも紐を繰り出しやすいように工夫しました。一人六個の「駒」を使います。最大10人がほぼろを作ることができるように10人 x 6個 = 60個の「駒」を作りました。昔は一つの家に二つ程度馬や駒があれば足りますが、10人分の「馬」や「駒」などを準備するのはなかなか大変です。

          ほぼろ製作講習会で使う「馬」や「駒」


 「駒」を作るため材木店で角材を必要本数購入しました。その角材を約20cm位の長さで切りました。そして、紐を通す穴(径5mm位)をドリルで開けました。これで、昔から使われてきた「駒」がほぼ完成しました。
 開けた穴に太目のタコ糸(20cm位)を通して両端を結びます。続いて、ワラを編むための紐をぐるぐる巻き締めました。この「駒」には私が考案した工夫をしました。初心者でも紐を簡単に繰り出すことができる工夫です。

  角材を次々に切断    駒の底部斜めに穴開け    穴にタコ糸を通す
  

 ワラを編んでいくと、編むための紐がだんだん短くなってきます。そんな時。「駒」に巻き締められた紐を少しずつ繰り出します。「駒」に巻き締められた紐を、必要な長さだけ繰り出します。それと同時に、その長さ以上に解けないように固定します。この繰り返しです。ほぼろ製作講習会に参加された方々がすぐにワラを編めるように、60個の「駒」すべてに紐を巻き締めておきました。

 駒2個でペア、1人3ペアの駒を使用      10人分の駒を準備完了
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする