東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

わら細工民具「ほぼろ」製作講習会のための準備(1/5)

2022年04月01日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 この5月連休中、ほぼろ作りの講習会を郷土館で開催します。実は去年の5月に開催を予定していましたが、コロナ惨禍で中止になりました。仕方なく畑でお試し製作してみました。つまり、去年できなかった講習の再開です。
 去年ほぼろ製作に使う「馬」と呼ばれる治具を製作しました。しかし、数がぎりぎりなので今回五つ追加製作しました。去年試行錯誤しながら作ったため、作り方はそう困難ではありません。DIYのお店に行って必要な木材や木ネジなどの材料を購入しました。そして、馬の製作に取り掛かりました。

          伝統的なほぼろ、そして現代風のほぼろ


 ところで、ほぼろについてです。伝統的なほぼろは、上に開く笠のような形をしています。そして、片方がより開いています。そして、肩に掛ける長い紐が二本ついています。しかし、この伝統的なほぼろを作ることができる方はもういないのではないかと思います。
 今、ほぼろは伝統的なものから現代風に形が変わってきています。籠に近い形に変化したと言っていいでしょう。小物を入れたり運んだりする籠として便利に使えます。素材がワラですので、環境に優しくリサイクル可能です。柳井市の日積や伊陸で見かけたほぼろも現代風な形をしています。ちなみに、ペットボトルを包むほぼろは私が考案したものです。

  馬の脚を支える部分    脚を作るための木     脚を取り付ける  
  

 さて、馬を作るための木材を次々に加工しました。木材の大きさ、長さ、加工方法、組み合わせ方も決めています。図面や作り方は頭の中にあります。今回は馬の前後となる脚を作りました。次回は馬の背中の部分を加工して取り付けます。そして、紐を縛る位置決めにする刻みを入れれば完成となります。作り方を忘れないように、講習会の前にほぼろを一つ作っておこうと思います。 

   脚の部分を木ネジで固定         馬五個分の脚を完成
 

コメント
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