東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

わら細工民具「ほぼろ」製作講習会のための準備(3/5)

2022年04月10日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 去年、お試しほぼろ製作講習会をしました。その時、参加者自身が必要なワラを選んだり柔らかく加工したりしました。その時、ワラの加工などで時間を費やしてしまいました。その結果をふまえ、五月連休に開催するほぼろ製作講習会では、必要な量のワラを事前に加工しておこうと思います。大量のワラの効率的な加工方法を試行しました。

         足踏み脱穀機を使って、ワラの芯だけを取り出す


 ワラの芯だけを効率的に取り出すため、足踏み脱穀機を使いました。回転するドラムにワラ束を押し付けて不要なワラ屑を飛ばします。たくさんのワラ屑が出ますので、その屑の捨て場やゴミ処理が必要であることが分かりました。ワラの芯を選別しおわると、水を溜めたタライに沈めます。そして、一時間位浸水しておきます。
 ワラの芯が完全に湿った頃を見計らって取り出します。通常ならば木槌で叩いて柔らかくしますが、大量のワラを叩くには骨がおれます。そこで、車を往復させながら湿ったワラをタイヤでひきました。

  たくさんのワラ屑     ワラの芯を浸水     タイヤでワラをひく
  

 続いて、柔らかくなったワラを乾燥しました。早く乾燥させるため、風が当たる日向に干しました。時々上下をひっくり返しながら天日干しすると、天気が良いと半日くらいで乾きます。
 最後にほぼろの大きさに合わせてワラを押切で切りました。ワラの穂側を切りそろえます。なお、ほぼろの大きさが決まっている場合はこれで良いのですが、決まっていない場合は編んでから切ってもかまいません。講習会参加者がすぐに編み始められるように、さらに工夫しようと思います。

   風通しの良い場所で天日乾燥       ワラの穂先を切りそろえる
 

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